見出し画像

#ゲルハルト・リヒター展 | 「ビルケナウ」を観て


リヒター展へ行ってきました.

自分が、心が持っていかれて涙が出るくらい、鑑賞しながら感動した作品は数少ない。
リヒターのビルケナウはその一つ。

(ちなみに他はというと、小学生のころに行ったブリヂストン美術館の海の絵と、数年前に新国立美術館で展示されていた、金色にライトアップされた阿弥陀如来像だったりする)

しかも特集組まれてる美術手帖で、ビルケナウの解説を読むだけで涙が出てくるという、ね。
感性が尖りすぎているの、自分でもいいところではあるけれど、色々なことに心動かされるからたまに疲れてしまう。(笑)

とんでもないアートに出会うと、第五感が働いて、聴覚シャットアウト、視界にビネットがかかる感覚、視界しか働かなくなる、って言ったら、分かってくれる人はいるだろうか.

「あっ!だめだ!自分は今書いている主題に向き合えない!」と思い、アウシュヴィッツのフォトペインティングを、ぐしゃぐしゃに上から絵の具で塗りつぶしたリヒター。

ドイツは国や教育、人総じてホロコーストに関して向き合っているからこそ、ドイツ人であるリヒターも、いずれこの主題を描かねばならない、と決意していたことにも、驚かされる.

(真珠湾攻撃などで行った戦争中の行為に対して、日本人が国を総じて深く反省をする、って、果たしてあることなのでしょうか)

大きすぎて今の自分では到底及ばない主題で、そこから逃げたくなって、逃げ出す.

そうしてぐしゃぐしゃに塗りつぶしたアブストラクトペインティングが、実は新しい創造の始まり、っていうのって、わたしたちが生きている中にも、通ずるものな気がしている.

やらないで後悔するより、やって失敗して勉強になる方がよっぽど良いだろうって上司は言っていたなあ.

踏み出すことや変わることを躊躇していたら人生もったいないよなあ.
やらない理由探すよりも、とりあえずやってみよ、っていうの、わたしも大切にしたい.

自分を一番大事にね!


よろしければサポートお願いいたします◎