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UX概説 4. ヒックの法則 ドラフト版

UX(=User Experience)とは、「ユーザーがプロダクトを利用した際に得られる体験・感情全て」のことです。
例えばメッセージアプリで友人に連絡する⇒スタンプを購入する⇒恋人からの返信がなかなか来なくてイライラする… これら全てがUXに含まれます。

4.ヒックの法則


ヒックの法則は、選択肢が増えるほど、決定を下すのにかかる時間も増えるという心理学的な法則です。1952年に心理学者のウィリアム・エドマンズ・ヒックとR.C.ミラーによって提唱されました。日常生活でのヒックの法則の例としては、レストランで料理を注文する際に、メニューが多すぎてなかなか選べない などがあります。

メニューが多すぎてなかなか選べない

ヒックの法則の公式


RT=a+b⋅log2(n)
RT: 反応時間
a: 意思決定を除く所要時間
b: 意思決定にかかる時間の数
n: 選択肢の数

UXデザインへの応用


情報の整理: 必要な選択肢だけを表示する
カテゴリ分け: 関連する選択肢をまとめる
デフォルト値の設定: 最適な選択肢をデフォルトとして設定する
※ヒックの法則はユーザーエクスペリエンス(UX)設計において非常に重要

選択肢を最小限にしたリモコン

実例


Googleのホームページ: 検索機能に集中し、余計な選択肢を排除
Apple TVリモコン: 複雑な機能をTV画面に移し、リモコンの選択肢を最小限に
Amazonの商品カテゴリ: 大量の選択肢をチャンク化して表示

ヒックの法則を適用する際の注意


ユーザーの熟練度: 慣れたユーザーには影響が少ない場合がある
製品の目的: 高度な機能が必要な場合は単純化しすぎない
ユーザーの意図: 場合によっては多くの選択肢を求めることもある

多くの選択肢があると嬉しい!

標準化例文


ヒックの法則に基づいて、目標達成のために私たちは以下を守る
1,一度に選択肢は3つまで。
2,説明文は必要な時だけ、80字以内でわかりやすく。
According to Hick's law, to achieve this goal, we must:
1, Limit choices to no more than 3 items at a time.
2, Provide brief explanations when useful that are clear and no more than 80 characters.

ヒックの法則は、UXデザインにおいて選択肢の最適化を図る上で重要な指針となりますが、状況に応じて柔軟に適用することが大切です。

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