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日本海を目前に「ととのう」体験を。テントサウナ+αで楽しみかたが広がるイベント「Umi de ABiL」【イベントレポート】

昨今、いたるところで聞くようになった「サウナ」。心身ともに「ととのう」手段のひとつとして、実際に体験した人も少なくないのではないでしょうか?

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では、「テントサウナ®」はどうでしょうか? 「聞いたことない」「気にはなっているけど、機会がなくて......」。そんな人もいるかもしれませんね。

※テントサウナ®及びTENT SAUNA®は株式会社メトスの登録商標です

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テントサウナとは、防炎素材を使ったテント内にサウナヒーターを置いて、自らサウナ空間をつくりだすもの。自分でテントを組み立てて設置するので、川のほとりや山の麓、屋上だって、“どこでもサウナ”が実現できてしまうのです。

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そんなテントサウナが、近年サウナー(※サウナを愛する人たちの呼称)の間で、人気になっているのだとか。テントサウナに入って、水風呂の代わりに川や海に飛び込んだり、山のなかで外気浴を満喫したり。自分の好きな場所でサウナを楽しめることが人気の要因だそう。

自然のなかでサウナを楽しめるなんて......! ちょっと心惹かれてきませんか?

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今回は、そんなテントサウナを楽しむ4団体が新潟市内に集ったイベント「UMI de ABiL(ウミデアビル)」を徹底レポート! サウナだけでなく、ごはんやグッズ販売、シーシャ、音楽など盛りだくさんで、まるで夏フェスのような空間だった当イベント。

予定が合わずにこれなかった人、知らなかった人、来て存分に楽しんだ人も、ぜひ会場の様子を想像しながら読んでみてくださいね!

新潟市内初! テントサウナイベントを開催!

サ(3)ウナ(7)の語呂合わせで決まった、サウナの日。一年に一度のサウナ好きのための日、2021年3月7日に新潟市の「関屋浜海の家 東亭&川辰」でテントサウナのイベント「UMI de ABiL」が開催されました。

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▲「ABiL(アビル)」メンバー。左から、湯浅亮さんと山田剛さん、長野美鳳さん

主催したのは、新潟でサウナブランドを立ち上げた「ABiL(アビル)」。立ち上げメンバーは、湯浅亮(DJ名/ユアサアキ)さんと山田剛さん、長野美鳳さんの3人。サウナ好きが集まって2020年12月に立ち上げたチームで、現在はサウナに関わるイベントやサウナグッズの企画製作などを行っているそうです。

(ちなみに、いまは今治タオルとコラボしたサウナハット・タオルを開発中なんだとか...! 気になる人はTwitterをフォローして情報解禁をお待ちください!)

▼「ABiL(アビル)」について詳しい情報を知りたいからはこちら。

趣向を凝らせたテントサウナが県内外から集結!

快晴に恵まれたイベント当日。海辺での開催ですが、風もほとんどなく、絶好のテントサウナ日和となりました。

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今回会場を提供してくれたのは、「関屋浜海の家 東亭&川辰」。普段は海の家として営業していますが、3月7日はまだオフシーズンとのこともあり、海の家前のスペースを広々と使わせてもらいました。

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今回集まったテントサウナは、主催の「ABiL」、長岡市の「NIIGATA TENTSAUNA CLUB」、柏崎市の「サウナ宝来州(Horizon)」、山形県の「THE COSA」の4団体。各地からこのイベントのために集まってくれました。

DJからイベントスタート! 4団体のテントサウナの特徴とは?

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準備に追われていると、気づけばイベント開始の10:00に。DJブースで音楽が流れ始め、来場者が続々とやってきます。

さっそくテントサウナに行く人もいれば、音楽が流れる空間でゆったりする人もいて、各々の時間を気ままに過ごせる空間。なんとも居心地の良い時間が流れていました。

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心地のよい音楽が流れる空間を名残惜しく思いながらも、外へ出てみると、そこにはすでにサウナを楽しむたくさんの人の姿が...! 4つのサウナをみんなそれぞれ回っていました。

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80〜100℃に保たれたサウナに入り、終わったら用意された水風呂へ(なんと、海に飛び込みに行く人も...!)。その後は海を見ながら、ゆっくりと外気浴。え、自然とほど近い場所でサウナを楽しめるって、控えめにいっても最高じゃないですか......?

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ここでふと疑問に思ったことが。「テントサウナって、テントによって特徴があるのかな.......?」みんな似たような見た目に見えるし、サウナだから構造はきっと近しいはず。でも、4つも集まるということは、きっとそこに違いがありそうですよね。

気になった筆者は、参加していた団体にテントサウナの違いについて話を聞いてみました!

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まずは主催の「ABiL」のテントから。四角い形状のこのテントはロシア産ので、120℃まであげられるそう。さすが、極寒の地ロシアのテントですね。でも、さすがに暑すぎるからこの日は80℃くらいに設定しておいたみたいですよ。

そして、目を引くのが、青とオレンジの印象的な色。新潟県民のみなさんなら、お気づきでしょうか? 

そう、アルビレックス新潟と同じ色なんですよね。代表の湯浅亮さんいわく、「いつかアルビとコラボできたら嬉しいな〜と思って」とのこと。夢がありますよね。関係者の皆さん、ご覧になっていたらぜひともご検討をお願いいたします(笑)

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さて、次に話を聞いたのは、NIIGATA TENTSAUNA CLUBのテントについて。こちらは約100℃のサウナテントで、この日はサウナハットの貸し出しも行っていました。

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ん、ちょっと待って……。自分で書いておきながら、サウナハットってなに??? NIIGATA TENTSAUNA CLUB代表に話を聞くと、「サウナハットとは、サウナに入っても頭髪や頭を守るために被る帽子」と教えてくれました。

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髪の毛は水分をよく含んでいるので身体よりも遠赤外線の熱が届きやすく
のぼせた感じになってしまうもの。でも、サウナハットを被ることで、いつもより快適に長くサウナに入ることが出来るのだとか。

確かに室温が80〜100℃まで上がるサウナ内にいたら、髪もダメージを負いそうですよね。とはいえ、サウナー全員が持っているわけではないそうなので、気軽にサウナハットを経験できるのは嬉しいサービスですね。

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しかも今回は、希望者にはヴィヒタ(白樺を束したもの)をつかったウィスキングのサービスも提供しているのだとか。ヴィヒタには、血行促進や抗菌作用もあるそうで、やってみると心身ともにリラックス効果が期待できるみたいですよ。入った人のほとんどがウィスキングを希望していて、みなさん気持ちよさそうにウィスキングを味わっていました。

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その隣にあるのは、柏崎市からやってきたサウナ宝来州(Horizon)さん。この日は、80℃程度の高湿度空間にしていたそう。加えて、ヒノキオイルを忍ばせた追いミストで爽やかな香りも演出。取材中に出てきた人は、「やさしい香りでよかった」と笑顔で応えてくれました。

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しかも、サウナ宝来州(Horizon)さんは現在、柏崎の海で新たなサウナ施設を計画中なんだとか。こちらはテントサウナではなく、施設だそうですが、目の前が日本海なのでサウナが終わったら砂浜を走って海に飛び込むこともできるのだとか。

サウナ後に、日本海を目前に外気浴でととのう。夢のような体験ができるサウナ施設。サウナーにとっては待ちきれない施設となりそうですね。

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最後に紹介するのは、山形県からきた「THE COSA」。こちらも100℃以上になるロシアのテントサウナを使っているそうです。アロマオイルと、ローリエを使ったやさしい香りがテント内を包みこんでいます。

テントのなかを見せてもらうと、中央に墓石のような石が。聞くと、墓払いをしてしまった石を再利用しようと、業者のかたと一緒にいただいてきたのだとか。死と向き合いながら、自らの人生を顧みる。そんな時間を過ごしてほしいといった願いが込められているそうです。

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こうやって話を聞くと、テントによっても特徴があるのですね。テントサウナの違いも、テント内での過ごし方もそれぞれの持ち味が出ていて、全部のサウナを体験したくなりました。

ごはんやシーシャ、グッズなど、イベントを彩る出店者たち

当日イベントを盛り上げてくれたのは、テントサウナだけではありません。
フェスといえば、ごはんも忘れてはいけない要素ですよね。

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今回は会場を提供してくれた川辰が麻婆豆腐を、主催の長野さんがチキンオーバーライスを、テントサウナ団体のひとつTHE COSAが手羽先カレー&キーマカレーの2種盛りを用意してくれました。

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わたしはごはんがたっぷり入ったチキンオーバーライスを選択。甘みのある米とスパイスの効いたチキンの組み合わせが絶妙で、あっという間に完食してしまいました。

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お腹を満たして歩いていると、何やらポップでかわいいグッズの数々が。新潟県内女子8人組で自分たちらしいこだわりのキャンプスタイルを発信する「GOOD MELLOW CAMP」のみなさんです。

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普段は、YouTubeやInstagramなどでキャンプ動画を発信しているGOOD MELLOW CAMPさんですが、実はオリジナルのグッズもたくさんつくっているのです。今回はその中から、Tシャツやグラス、シェラカップなどを持ってきてくれていました。

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音楽ブースに戻ってくると、今度はシーシャ屋さんを中心に何人か集まっていました。出店していたのは、長岡市と古町に店舗を構えるシーシャ屋「YOIN」さん。

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もともとYOINさんは会社員だったそうですが、リラックスしながら、知らない人とコミュニケーションができるシーシャに惹かれてお店を立ち上げたそう。教えてくれた通り、シーシャのまわりには和気藹々とした空気が。知っている人もこの日初めて会った人も同じようにシーシャを嗜みながらみんなで輪になって談笑する様子が印象的でした。

フェスといえば、音楽! 最後はABiLのユアサアキもDJとして参加!

フェスといえば、音楽。メイン会場では止まることなく、バンドや弾き語り、DJたちが音楽を鳴らし続けてくれていました。

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当日は弾き語りチーム「おのぼりレコーズ」から「さいとうともあき」、通常はバンド演奏ですがこの日は弾き語りスタイルで参加した「Noah acostic」、まるでクラブにいるかと思う曲を披露してくれた「lye」の3名が見事な演奏を、BABA、meme、TAMURAがDJとして会場の雰囲気を創り出してくれました。

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▲温かい歌声とやわらかなギターを披露してくれた、おのぼりレコーズ「さいとうともあき」

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▲激しいバンドサウンドとは一転、伸びやかな歌声と優しいカホン、ギターでぬくもりのある曲を演奏してくれた「Noah acostic」

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▲誰でも乗りやすいラップで一瞬でクラブのような空間に変えた「lye」

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▲昼間の晴れわたる空と似合う曲を選曲し、会場の雰囲気を創り出してくれた、BABA

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▲開放的な昼間の雰囲気と、夕方のノスタルジーな雰囲気。双方を演出してくれた、meme

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▲高い技巧で次々と耳を奪われる曲を繰り出す、TAMURA

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そして、最後に登場したのは、ABiL代表のユアサアキ。DJとして県内外問わず活躍してきた腕前を主催イベントでも披露してくれました。

みんなが楽しめるアップテンポの曲もあれば、イベント終盤には暗くなり始めた外の様子と相まって、寂しく物悲しい気持ちに寄り添ってくれる選曲も。

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クラブやライブハウスに親しみのある人も、普段はそういう場に行かない人も、みんなでひとつの音楽を聴きながら今日一日のことを反芻していたことでしょう。

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最後に全員で写真を撮り、終わりを迎えた当イベント。新潟で初の試みでしたが、出店側も参加者側も記憶に残る日になったのではないでしょうか。

自然の近くで体感できるサウナテント。カルチャーとの掛け合わせかたは無限大

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昨今盛り上がりをみせるテントサウナ。自然を目の前にサウナを楽しむことで、いっそうサウナの本髄を味わうことができるようです。

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それだけでなく、他のエンターテイメントと掛け合わせることで何倍、何十倍も楽しい時間を過ごせるように。ごはんやグッズ、シーシャ、音楽など。サウナテント×○○の掛け合わせかたに、可能性を感じる時間となりました。

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今回主催したABiLの活動はまだまだ止まりません。次回は、4月17日(土)、18日(日)に佐渡のHOSTEL Perchさんとイベントを開催するのだとか。

自然と掛け合わせたサウナとして、一層の盛り上がりを見せるテントサウナ。新潟サウナはこれから面白くなっていきます! サウナーのかたも、サウナ未経験のかたも、県外のみなさんも、ぜひチェックしていてくださいね!

▼ABiLは現在、今治タオルとコラボしたサウナハット・タオルを開発中。もう少しでSHOPもオープンするので、興味のある方はぜひフォローしておいてください!

photographer:せりか
TwitterInstagram

▼当日の様子をもうちょっと公開。ぜひ写真で追体験してくださいね。

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