海外赴任放浪記 アメリカ編 #2
この記事を作成したチェンジメーカーについて
名前: Mal [One Global Co-founder]
略歴: 某モビリティ ソフトウェア企業でDirectorを務める。
欧米での海外勤務歴は8年以上、現在はベトナムやインドなどアジアを中心に世界を駆け回り、その傍ら芸術大学院でMFAを学ぶ
こんにちは! 第二回目です。今回は少し仕事のことについてお話ししたいと思います。
私は元々ソフトウェアエンジニア畑育ちで仕事内容もいわゆる製品開発になります。
普通、海外赴任というとだいたいグローバル人材育成が狙いか、現地の技術指導、日本拠点と海外拠点との繋ぎがミッションになります。
今回の私の場合は、
「ドイツの開発メンバーとアメリカの開発メンバー、彼らと共に日本の品質基準でひとつの商品を創り上げること」でした。(どれでもない笑)
ドイツと言いながらドイツにも拠点が3つくらいあるし、アメリカはアメリカからインドに外注しているケースもあり、日本にも色々ステークホルダーいるし、で時差も違えば開発に対する考え方も違う、おまけになんかドイツ人とアメリカ人仲悪い。。。でアメリカ赴任直後は呆然とした記憶があります。
さらにここはアメリカ南部ジョージア州。南部訛りの英語が死ぬほど聞き取りづらくて最初は本当になんて言ってるか聞き取れませんでした。
絶望しつつも私がまずやったことは住まうこの地アメリカを知ることでした。知って好きになること。全てから学ぶこと。郷に入っては郷に従え ですね。
免許取るために通った教習所では申告書にポンド・フィート(身長・体重か何かだった気がする)の記載がすぐ記載できなくてめっちゃ怒られた(気がした、当時は)
延々と話し続ける教官と数時間の路上実習と何故かチキフィレで一緒に昼食べるしんどい毎日。実習中の80%はどうでもいい話だったんじゃないかと今では思う。
日本人の英語の最初の壁は、綺麗に正しい英語を話そうとするが故に間違いを恐れ、喋れなくなるところなんですよね。
でも、日本人以外の非ネイティブの話してる英語、すげー適当。文法めちゃくちゃ。でもコミュニケーションとして成立している。
仕事もそうだし生活もコミュニケーションを取らないと前に進めない状況を前にして、追い込まれながら少しずつこの壁を乗り越えていった気がします。
そうすると特に仕事ではよく使う言い回し、やり取り、単語がだいたい決まってきてテンプレ使い回しでそこそこ意思疎通ができてくる。
しばらくこれでいけたんですが、しんどかったのが予期せぬ雑談トーク。
子供を地元のサッカークラブに入れてたので、週末には家族ぐるみでパーティとかよくしてたんですよね。親同士との雑談。非ネイティブに容赦のない超高速南部訛りイングリッシュ多用のネイティブ同士の雑談の輪の中に入ってうまく話題を拾って拡げたり、意見言ったり、、、これがなかなか出来なかった。(正直今でも得意ではないです。コツがあったら誰か教えてください)
ところで、子供のサッカーの試合で気づいたのは、子供がドリブルしようとして相手に取られたり、(一見無謀な)シュートして外したり、そんな中親御さんたちの第一声は
「Nice try !」
まずこれなんですよね。とにかくチャレンジを讃える。
ちなみにアメリカでサッカーはめちゃくちゃ実は盛ん。小さい時は野球やバスケじゃなくてサッカーなんですよね。サッカーやってる子供の試合を家族で見に行くのが週末の過ごし方なんです。
会社の会議でも、ここが良かった、あれが良かった。とにかく褒める。今日のそのTシャツの色すげーイカしてるな、とか本当にどうでもいいことまで褒める褒める。
でもそれが最初のコミュニケーションをすごくやり易くしてくれる。小さい時から周りから当たり前のようにそうされてきてるからこそすごく自然。
これに気づいた時に本当にアメリカが好きになったし、もっと感謝を伝えたくて英語も頑張ろうと思いました。
仕事でも日本人てまずは出来てないこと(課題)を挙げるの得意なんですよね。それはそれで素晴らしいことなんですが、ここが良かったとか感謝をより全面に出してくれる方がお互い気持ちよく仕事できますよね。
ところが、学びはいいことだけではありませんでした。
アメリカ人の考え方に学び、アメリカ社会で仕事したり生活したりすることに慣れてきてしばらく経って、アメリカ人から見た日本人、日本文化、日本とアメリカの歴史に対する考え方の違いを知ることになります。。。
(#3につづく)
About One Global Community
チェンジメーカー達が集まるコミュニティ
「One Global Community」はグローバルな視点を持つメンバーによる分散ネットワークを活用したコミュニティです。
コミュニティでは誰もが自分のプロジェクトを実現させる機会があります。世界中に広がるネットワークにより、あらゆる地域からの参加者が平等に学び、互いに貢献し、ベネフィットを得ることができる。そのような未来を創造してます。
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