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《インタビュー》Onedot CEOに聞いてみた!

「Onedotが求めている人材は?」「大企業とベンチャーの違いとは?」等。Onedotインターン生の張奕沖さんと王華瑩さんが、弊社CEOの鳥巣にOnedotやキャリアについて気になることをインタビューしてきました!ぜひお読みください。

なぜ、OnedotのCEOに?

張&王:本日はよろしくお願いします!Onedotの事業について学生や若手のキャリアについて等お聞きできると幸いです。
鳥巣さんは、現在OnedotのCEOですが、学生時代に株式会社ALTを起業、その後ナップスタージャパン、ボストン・コンサルティンググループおよびBCG Digital Venturesにて、多くの新規事業立ち上げに携わってきたとのことですが、元々起業や新規事業立ち上げにご興味があったのでしょうか?

鳥巣:そうですね。最初の会社は特に考えることもなく学生として起業しましたね。先輩のベンチャーでバイトした時に、「これビジネスになるな」と思い自然に会社を作ったという感じでした。ただ、しっかり会社としてのビジョンや問題意識があるというわけではなかったので、そのまま続けるというわけではありませんでした。
ですが、その時に感じたのは働き方としては楽しいし、成長実感もあったので、今後も自分で会社をやりたいという思いが強くなりましたね。自身のキャリアの中ではまたいつか起業したいと思っていました。その後、BCG Digital Venturesの立ち上げに関わり、クライアントと一緒に新規事業をやる中で、そのプロジェクトとの一環としてOnedotを作ることになりました。

王:なぜ、初めは育児や家族関連のサービスを始めようとしたのでしょうか?

鳥巣:プロジェクトのスコープがこの領域だったというのもあるのですが(笑)、自分がやりたいと思った理由としても、私にとって、人生で家族が一番大事なものだと思ったからですね。日本人として中国に行ったときにも、家族に対する思いや悩みは普遍的なものだなと感じましたし。

王:確かに…!中国で事業を始める際に、ビジネスプランをある程度思い描いていたと思いますが、実際中国で事業を始めた後で何か違いは出ましたか?

鳥巣:そもそも予測できないと考えながら始めたから、ある意味予想通りでしたね(笑)。それでも、Onedotを始めた当初と比べて、今でもヘルスケアやファミリーの分野でも事業を行なっているという大きな方向はあまり変わっていません。
最初はBabilyという育児動画メディアを始めて、その中で中国のデジタル市場に詳しくなれると予想していました。それだけでも会社としての価値はでるだろうと思っていました。結果、Babily自体も中国でのユーザー数が大きく成長し、そこで得た知識やチームを他のプロジェクトに応用、拡大するということもできていますね。

Onedotで行なっている新規事業・人について

張:Onedotでも多くの新規事業を立ち上げされてきたと思いますが、詳しく教えてもらえますか?

鳥巣;Onedotの新規事業の具体的なケースは2つあります。1つ目は中国の消費者に対しての直接的なサービスの提供。最近でいうと、Petnote 宠本本(中国でのペット関連サービス)も始まっていますし、One Medica 繁康万粒(越境医療サービス)もありますね。他にも、LadyX(中国向け美容健康メディアコマース)、Babily(中国最大級の育児動画メディアサービス)もあります。
2つ目は日本の消費財やサービスを中国市場で売るパターンの新規事業です。中国で子会社を作ったり、Onedotが総代理店を担ったりするケースもありますね。

いずれの事業も、日本側のBDが責任者をやるパターンもありますし、物理的に中国にサービスがある場合等は、中国にいる社員の方が責任者になりやすい場合もあります。例えば、中国のペットオーナー向けのアプリをやるという時とか。One Medicaのようなクロスボーダー事業であれば、責任者は日本にいますね。新卒の人でも、担当してもらって責任者になって事業をやっていくのも全然ありかなと思っています。

張:ベンチャー企業でガツガツ働きたい方には魅力的な環境ですね!逆に新規事業でうまくいかなかったケースもあるのでしょうか?

鳥巣: ありますよ(笑)。これまでも多くの事業を起ち上げ、その中には停止したものも多くあります。結果が出ない事業をダラダラと続けるのは基本的には良くないことだと思っています。とはいえ、新規事業をやるのは会社としても非常に大事なことで、やれるならやれるだけやりたいとすら思っています。
新規事業についてはしっかりとしたビジネスプランがあるのが大前提ですが、必ずリーダーが必要です。なぜなら新規事業は属人性が高いもので、成功する事業には必ず強いリーダーがいるからです。「私はこれを頑張ってやります」という人。会社からするとリーダーをやりたいという人が多いのはすごく大事なことですね。

張:鳥巣さんからみたOnedotに向いている人材像も聞けますか?

鳥巣:Onedotは、中国マーケットに対して、高いクオリティで、規模も大きくしながら取り組んでいきたいと思っている会社です。商品分野で言えば、現在はファミリーやヘルスケア関連の商品を中心に広く取り扱っているので、そういった分野に関心のある人。ビジネスモデル面では、B2Bのコンサルティングやデジタルマーケティング関連の仕事が日本側では多くなると思います。そういったタイプの仕事に熱意や経験の有る方を探していますね。
いずれにせよ、1番の中心は日中のブリッジになること。この分野に興味を持ってくれる方にはピッタリな会社だと思います。ここに興味を持つ方であれば、もちろん学生の方も募集しています。

キャリアについて

張:学生の間では、新卒で大企業に入るかベンチャー企業に入るか悩む人もいるようなのですが、鳥巣さんはどう思われますか?

鳥巣:一般に、大企業は入った後のオプションが多い場所だと思います。様々なビジネスや人がいるので、合わない場合に部署間異動もできますし。ベンチャー企業だと相対的にはそのオプションは少ないかもしれません。ベンチャーは、本人とプロジェクトが強くフィットすれば幸せだと思います。そして1つ1つのプロジェクトで任される仕事のボリュームが大きくなるので、1人あたりの経験値が大きくやりやすいと思います。フィットするとベンチャーの方が大企業よりリターンが大きいと思います。実際、Onedotでもインターンシップからそのまま新卒で入社して、バリバリ働いている社員もいますね。
ベンチャーの方が不安定…と言われることもありますが、数年単位でみると大企業でもベンチャーでも変わらないのではとも思います。明日潰れる会社は新卒採用しないですしね(笑)。

張:確かに…。自分の周りだと起業したい学生もいるのですが、将来的に起業したいからどこでも通用するスキルを取得したいからコンサルティングファームに入る、という選択肢を取る人も多いです。

鳥巣:起業の役に立つスキルを得たいのであれば、起業するのが1番だと思いますね(笑)。もしくは、ベンチャー企業で経営者の側で働くとかもいいですね。基本的には、起業について学ぶためには、起業以上の経験はない。コンサルティングファームに入って一番学べることは、一流のコンサルタントになるための経験だと思います。貿易の仕事で起業したいなら貿易会社に入る。和菓子職人になりたいなら和菓子屋さんで修行する。昔からのやり方ですね。
もちろん、コンサルティングファームやベンチャー企業問わず、どのような会社でもある種類のビジネストレーニングは得られると思います。勿論共通する部分もあれば、その会社独自の部分もあると思いますが、コンサルティングファームだと、どこでも通用する普遍的なスキルを得られるというのは少し勘違いもあるような気もしますね。

張:それはどのような点で勘違いだと思いますか?

鳥巣:そもそもの話、普遍的なスキルというものはないのだと思います。会社で必要な10個のスキルがあるとすると、もしかすると、半分くらいは既に持っているスキルを応用して使えるかもしれませんが、残りの半分は0から学ばないといけない。

王:なるほど…。最後に、就活し始めたばかりでどの業界に入りたいのかが分からない学生も多いと思います。そのような学生にアドバイスもらえますか?

鳥巣:自分は何に興味があるのか、というのをゼロから考えるのは大変ですよね。はじめに、インダストリーに興味があるのか、ビジネスモデルに興味があるのか、という点を考えてみるとよいかもしれません。インダストリー軸とはいわゆる業界のこと。育児業界、食品業界、ファッション業界や石油業界といった扱う物の類を分けた軸。2つ目のビジネスモデル軸は、インダストリーは様々だが、やっていることはコンサルティング、商社、広告…という風にビジネスモデルで決める軸です。 いずれにしても、自分が興味を持てるものを決めてそこに集中していけると良いですね。

もう一つは、自分の承認欲求について考えることも大事だと思います。就職に際しては、本来の自分の興味や専門分野以外にも、家族や周囲の声であるとか、周囲での評判などが気になるもの。特に今の時代は、SNSによって人の承認欲求に対する刺激はかつてよりも増していると思います。そのような中で、本当に自分が内発的に興味を持ち続けられるものはどんなものなのか、どの程度は承認欲求を満たしておく必要があるのか、その適度なバランスを冷静に見極められると良いですね。

張&王:鳥巣さんありがとうございました!

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