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映画『葛城事件』で描かれている家族と私の家族の共通点

かーーーーーなり久しぶりの投稿になりました。
どうしてもこのトピックに関して文章を書きたくなり、久しぶりにログインしました。

かなり前から気になっていたものの、怖くて見れていない映画があります。
『葛城事件』という、日本の映画です。
その映画に関して先日調べていたら、こんな記事にいきあたりました。

そして、私はこの生涯の間この映画は見れないかもな、と思いました。
あまりに、私自身の家族と描かれている家族の構図が似すぎているからです。

私の父は、この映画の三浦友和さん演じる葛城清のように、難しい人間です。
特に、この記事のこの部分を読んだときは、少し鳥肌が立ったくらいです。

そしてもうひとつ秀逸なのが、中華料理屋で清がこれまた理不尽なクレームをつけるシーン。近く結婚しようという長男夫婦と相手の両親を交えての会食の場。そんなめでたい席で、やれ「皿を取り替えない」とか「麻婆豆腐が辛すぎる」など、どうでもいいことに難癖をつける。「もう20年通ってんだよ」という行きつけの店で自分のメンツ・影響力の大きさを誇示しようと、気まずくなっている雰囲気などおかまいなしにまくし立てる。しかし、それが悲しくも、かえって清の器の小ささを露呈しています。

私の父は、まさにこういうことをする人なのです。
家族、お店の店員さんなどに対して、本当に威圧的な態度をとり、自分の頭の良さ、影響力を誇示しようとする、そんな人です。

数年前、当時の私の婚約者(現夫)と私の両親と、たまたま同じデパートで買い物をしていることがわかったので、一緒にお茶でもしようかという話になったことがあります。

お店に入るために並んで待つということが大嫌いな父のため、私は早めにお店を決めて、喫茶店に婚約者と一緒に待ち、良きタイミングでその喫茶店に来てと両親にLINEをしていました。
まだ両親と会うのが2回目という婚約者の前で、父の機嫌が悪くなるのはなんとしても避けたかったのです。
ですが、休日のデパートの喫茶店なので、そんなにすぐ席は空きません。
結果的に、両親がお店に到着してからも、少し待つことになってしまいました。

待つにつれて、どんどん文句を言い始める父。

「店員が空いた席を片付けるのが遅い」
「いつまで待つんだ」

父に少しでも機嫌をなおしてほしくて、婚約者に気まずい思いをしてほしくなくて、私は

「まあまあ、そんなカリカリしないでよ」
「はいはい、もうちょっとだから待ってね」

なんて言ってたら

「あのな、こっちだって待ちたくて待ってないんだよ」

と私に声を荒げてきました。
家族だけでいる時ならまだしも、私の婚約者がいる場でもこんな態度をとるのかと、私もイライラが頂点に達してしまい

「じゃあ帰れば」

と言ってしまいました。

なんとか母がその場をなだめて、ちょうどそのタイミングで喫茶店の店員さんに席に案内されたのもあり、短時間お茶はしたものの
最悪の時間となりました。

その日の夜、父に
「婚約者の方を連れてきた場だったにも関わらず悪かった」
とLINEで謝罪されたものの
私は返信をしませんでした。
どうせ母に言われて送っただけのLINEだろう、とわかっていたからです。
あの父親が、心から反省しているわけがない。
そう思いました。

父は、私のうつの大きな原因の1つだったように思います。
入院している時も、医師から父との面会は禁止されていたくらいでした。

そのときの担当の医師からは、
「あなたのような家庭で育った人間は、他人に危害を加えるケースがすごく多いんです。」
と言われました。
なので、葛城事件は心療内科的な目線で見ても、よく書かれた脚本なのかもしれません。
「あなたの場合は、たまたま危害を加える対象がご自身だった、ということです。」
先生はそうおっしゃっていました。

だいぶ回復してきた今、私は父と表面的には仲直り(?)しています。
たまには両親と食事にも行くし、着信拒否、LINEもブロックしていたのも外しました。
ですが、私が重いうつ病時期にしきりに父に訴えていたこと、伝えようとしていたことも虚しく、
父の難しい面は年齢とともにどんどん難しくなっていくばかりです。

入ったレストランの店員に気に入らない対応をされたら始まる説教。
母に対するモラハラとも言える態度。

父は、私が死のうとしても、何も変わってくれませんでした。

両親もそろそろ高齢者と呼べる年齢になってきました。
もし先に母が他界したとき、私は父の世話ができるのだろうか。
ちゃんと娘として接することができるだろうか。

今まで、ずっと心で思っていたけど、聞けなかったことを母に聞きました。
「お父さんと離婚しようと思ったことないの?」
すると、母は
「何度もあるわよ。」と言っていました。
だよね・・・と思っていたら、
「でも、そうなったらあの人のこと世話しないといけないの、あなたとお兄ちゃんでしょ?それは気の毒だな、と思って」
とも言っていました。
それを聞いたら、母も気の毒だなと思いました。

厄介な親を持った子供、その配偶者というのは、本当に不幸です。
人間は、変わらないから。
両親の老後、どちらが先に死ぬか、これを想像すると私は不安しかありません。

私は、私の幸せを優先しようと思っていますが、
そういう選択ができるだろうか・・・

本当に、不安です。

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