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<長野地域版ONE NAGANO.NETアーカイブVol.2>つながりも、まちのインフラも、より強く。東日本台風と、"それから"の活動アーカイブ

2019年10月12日から13日にかけて起きた「令和元年東日本台風」。長野県は、台風の発生に伴って千曲川の氾濫も起きたことから、県内広域において様々な被害を受けました。
「長野地域版ONE NAGANO.NET」は、台風被害からの復興に向けて、ボランティア団体や行政機構、応援を必要としている人、被災地の現状など、様々な声を取り上げてきました。令和2年の開設以来、多くの県民の皆様にご利用いただきましたが、2023年3月31日をもちまして終了させていただくこととなりました。4月1日以降については、一部コンテンツを長野地域振興局のホームページに移設し、引き続き発信していきます。

本投稿では、実際に被災した地域の方から投稿いただいた声を掲載する「VOICE」のアーカイブ記事の中から、地域のみなさんの取り組みをご紹介します。(投稿された時期のレポートです)

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被災地の当時から復興まで


堤防が決壊した周辺の地域では道路脇に土のうが積まれている悲惨な風景が被災地に広がっていました。その中で堤防や冠水してしまった道路の復旧作業が急ピッチに進められていました。

2020.11.17 須坂市相之島排水機場近くの堤防道路。土のうが切れ目なく彼方まで並んでいました。(左の建物が排水機場)

被災から1年〜2年が経ち、やっと災害前の姿が戻ってきました。


2021.05.26 災害ごみの仮置き場になっていた赤沼公園が1年半ぶりに開放され、遊具で遊ぶ元気な子どもたちの姿が見られるようになりました。災害ごみでいっぱいだった公園がこんなにもきれいになり、また多くの子どもたちを喜ばせてくれそうです♪


2021.10.21 先日、台風19号災害からちょうど2年が経ちました。
お手伝いに来てくれた方々や遠隔からサポートいただいた方々のおかげで、実家もりんご畑も完全復活しました!

長沼自体は公費解体もあってだいぶ空きのある村になってしまいましたが、こうゆうピンチこそがチャンスだと思っているので、何か面白いことないかな〜と思っています。
りんごの収穫も最盛期なので、じわじわ秋の長野に遊びに来てください〜


2022.08.26 長野市長沼の体育館の改修が終わったようです。残った骨組みを補強してリニューアル。今週末の28日にはセレモニーが開かれるとのことです。スポーツの活気あふれる声が響き渡る日々が待ち遠しいですね。


2022.10,11 令和元年東日本台風災害からちょうど3年ということで、被災直後に撮った千曲市内の写真と、同じ場所の今の写真を撮影してきました。(その1)

これは千曲市役所周辺の写真です。市役所前交差点も冠水するなど周辺住宅には大きな被害がありました。
多くの人の力により、災害が起きたことすら感じさせないような姿に復旧しましたが、復興に尽力いただいたみなさんへの感謝は忘れません。

復旧からインフラの強化へ


普段の生活に戻り始めると、今回のような甚大な被害が出ないようなインフラを強化する工事が行われてきました。


2021.08.25 8月23日、堤防強化工事のため、桜づつみのサクラ移植作業が始まりました。
まずは、サクラの周りを掘って、ホイールローダーという大きな建設機械で挟んで、持ち上げて、運ばれていきます。 サクラを傷つけないように丁寧に作業が進められており、サクラの周りを掘り始めてから持ち上げるまでに概ね1時間の時間を要していました。 また綺麗な花が咲いてくれることを楽しみにしています♪


2023.03.06 長沼地区の堤から仮移設された桜を見てきました。まだつぼみは固いですが、開花にむけて準備しているところでした。堤防に戻され以前の風景が戻ることを楽しみにしています。


2022.12.23 台風19号から3年が経ち、当時決壊してしまった篠ノ井の堤防が復旧していました。朝には災害前のように自転車で通勤通学をする人も。今までと同じようになってきた安心感と、この災害を忘れずに備えていかないと…そんなことを感じました。

災害を忘れない、伝えていく


復興が進んできた現在は、防災・減災を行う取り組みが盛んに行われています。今回の災害を通して、長野地域全体で災害に事前に備えるために知ることが大切になってきます。


防災メモリアル地附山公園」に遊びに行ってきました。
長野市内から志賀高原にかけての眺めに癒されつつ、アスレチック遊具で遊べる素敵な公園です!

この公園は、昭和60年7月26日に発生した地すべり跡地を利用していて、公園の名称は地すべり災害を忘れないようにと名付けられているそうです。
東日本台風災害もたくさんの人の力で復興が進んできましたが、災害を忘れないこと、次世代に伝えていくことはとても重要なことだと感じています。


10月1日(土)から2日(日)かけて、南長野運動公園のUスタジアムで長野広域連合主催の「長野地域子ども元気プロジェクト事業『防災キャンプ』」が行われました。

当日は約30組の親子の皆さんが参加。
写真は、防災講習会のようすです。令和元年東日本台風災害の被災当時の様子などについて説明があったほか、「おいしい災害食」というテーマの講演もありました。
昨今は、災害時の非常食も、体にやさしいスープなど「あったかくてほっとできる」ものがたくさん開発されているそうです。たしかに、被災して避難所で不安に過ごしているなかでそういった食べ物で心身ともにあたためるのは大事なことだと思いました。
過去の被災や防災についての知識をあらためて知っておくことが、有事の際にあわてず行動できるようになることにもつながるのでは感じました。 こちらは防災テント組み立ての様子です。
このあと実際に非常食の調理をし、宿泊しました。
楽しみながら防災意識を高める良い機会になりました!

災害前の姿に戻れればいいのではなく、災害により強いまちにならないといけない。 “誰かだけ”が行うのではなく、私たち1人1人が、身近にいる人たちと一緒に、災害に強いまちを作っていきたいですね。


アーカイブVol.1はこちら
https://note.com/one_nagano/n/n8a0779529768