ライフアミューズメントパーク「nuovo」の全国展開に向けて~日本笑顔プロジェクト Vol.5
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ライフアミューズメントパーク「nuovo」の全国展開に向けて~日本笑顔プロジェクト Vol.5

ONE-NAGANO長野地域版取材班
令和元年東日本台風から2年が過ぎました。「まだ」2年なのに、私たちのなかで、災害や防災への意識が過去のモノになっていないでしょうか?5回にわたって紹介する、『地域発の新しい防災の仕組み』。日本笑顔プロジェクト副代表 春原圭太さんから、今回は、アミューズメントパーク「nuovo(ノーヴォ)」運営への想いについてお話をお聞きしました。

 前回(「4輪バギーで災害支援!」) は日本笑顔プロジェクトのバギー支援や活用方法などの紹介をさせて頂きましたが、最終回は、私たちが運営しているライフアミューズメントパーク「nuovo」ができたきっかけや今後見据えている全国展開に向けて紹介をさせて頂きます。

 楽しさを防災の備えに

 重機やバギーのオペレーターが現場に入るには、一定のスキルが必要ですが、平時は重機やバギーが楽しいと思える感覚がとても重要です。そして、その楽しさも災害の備えにできたら最高だと感じました。令和元年東日本台風から時が経ち、防災や災害の記憶が薄れている中で、どうやって意識を高め、維持していくか…。その課題解決のためにできたのがライフアミューズメントパーク「nuovo」です。

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 農業+防災=農防。そして、イタリア語で「新しい」を意味する「nuovo」。21世紀の新しい災害支援の取り組みをしていこうという思いで名付け、2020年10月に正式にオープンし、重機やバギーの講習会をスタートさせました。「nuovo」は遊休農地を活用し、第1エリア、第2エリア、第3エリアと様々なコースを用意しています。まずはnuovoを知って頂くために重機、バギーや、「nuovo」の農の部分(ネギの収穫体験など)を気軽に体験できるコースも用意しながら運営を進めてきました。


 なぜこのような施設をつくり運営しているか

 きっかけは、令和元年東日本台風災害での重機オペレーターの不足でした。この災害では、7万人近いボランティアの方が全国から支援に入って下さいましたが、重機ボランティアはそのうちの600人ほど。なかなか思うように支援が進みませんでした。

 重機ボランティアを増やすこと。そして、資格取得だけで終わりにせず、継続的な練習、経験を積むために、災害時に活躍できる人材を増やすために、私たちはnuovoを運営しています。

 当団体が日本初のサブスク重機トレーニングシステム(定額料金1000~5000円/月で重機のトレーニングができるプログラム)をつくり、受講して資格を取得したサブスク会員たちがスキルを上げた2021年。静岡県熱海市の土石流災害、長野県辰野町と茅野市で起きた土石流災害、小布施町の農地に流れ着いた漂流物の撤去作業で、そのサブスク会員たちが一緒に現場に入ってくれました。重機オペレーターとして活躍する彼らを見て、もっと多くの人材を育成していきたい、と実感しました。

 100年に1度の災害と言われている自然災害が毎年のように起こっています。災害時に活躍する重機のオペレーター育成を始めた日本笑顔プロジェクトは、本部を小布施町に置き活動をしていますが、災害はいつどこで起きるかわかりません。その自然災害に打ち勝つためにも、日本笑顔プロジェクトは47都道府県に「nuovo」のような施設をつくり展開していきたいと思っています。

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 まず、あしがかりとして長野県飯山市に「nuovo EX戸狩」、千葉県富里市に「nuovo EX成田」を2020年6月28日に同時オープンしました。「nuovo EX」は体験型のテーマパークです。

 「nuovo EX戸狩」は戸狩スキー場横というロケーションを活かし、冬はバギーの雪上訓練ができる施設です。あじさい寺高源院の住職がオーナーとなり、バギーのほかにも重機のトレーニングや体験なども可能です。また、宿泊施設があるので、滞在しながら学び、楽しめます。

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 千葉県富里市の「nuovo EX成田」は、重機の体験、バギーの乗車体験などを行うことができます。また、施設内に森林があり、重機を使い森の開拓を行うサブスクや、施設内にあるキャンプ場などでキャンプをしながら重機を体験することもできます。それぞれ地域性を最大限に活かした施設になりました。

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 重機やバギーの資格は本部の小布施町で取得していただき、その後のサブスクは、戸狩や成田で対応が可能です。さらに、関東圏の皆さんのために、今後は成田でも重機講習会の開催を予定しています。

 このように、小布施、戸狩、成田で「nuovo」の展開を始めましたが、もちろんこの3か所だけでは日本を救えません。今後、47都道府県に展開し有事の際に全国のネットワークから最適に支援を行う体制を整える必要があると考えています。2022年には10か所、2023年には30か所、2024年には47都道府県への展開を目標としています。

 毎年のように発生している大きな災害に太刀打ちするため、「nuovo」のネットワークを活かしながら重機オペレーターを全国で育てていきたい、と考えています。日本笑顔プロジェクトは、2022年2月から正規雇用を1名追加し、運営メンバーが4名になりました。更なる展開を目指すために人材育成が欠かせません。

災害に強い日本を作るために、私たちはこれからも頑張ります。

https://egaonowa.net/

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ONE-NAGANO長野地域版取材班
令和元年東日本台風からの復興に向けた様々な取り組みを紹介する長野県(長野地域振興局)の情報発信サイト「ONE NAGANO.NET 長野地域版」の取材班が、地域で出会った人々やまちの様子を書き留めます。