私と大学院③
いざ、3年次になり、そろそろ卒業後の進路に悩む時がきた。
ここで前置きだか、決して私は周囲がイメージするような、サークル活動や、アルバイト、週末は大学の知人とお出かけ、と言ったような、充実したキャンパスライフを送っていたわけではない。
実家から通学して、時間がある時は、大学内の図書館にこもって、次から次へとレポート課題をこなしていた。理由はただ一つ、留年せずに卒業したかっただけ。
そのために、同年代か近い世代の繋がりはなかった。ただ、唯一幸いなのは、教授から、私は「学生の鏡」と実際に言われることだった。
学芸員になるために、大学院に進みたいと、いろんな教授に相談した。
話の結果、今の大学から歴史学や美術学部の大学に転入すること、もしくは、大学院からでも学芸員になるための知識を学べる所を探すことが分かった。
ここから、私の大学院探しの放浪が始まる。
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