私と大学院⑦
公立の大学院に向かう。
バスや電車を乗り継ぎ、教授が待つ研究室に入る。
面談してくれた教授は、歴史学の中でも、古文書や古代の日誌などを対象にして研究を行う、ベテランの人だった。
最初、教授は、話を始める前に、自ら今、どんな研究をしているのかを話して、大学の講義で配布する古文書のプリントを何枚か私にくれた。
大学院に進学したいと言いながら、基本的に、大学院では何をするのかという基本的なことを教えてくれた。
具体的には、大学院ですることは、自分の研究したいテーマを、大学の時よりも、深く追究して論文を書くということが分かった。
ここで、教授から、「まず、あなたは何を研究したいのか、そのテーマを決めなさい。」というのが、最初の教えであった。
私が研究したいこと、歴史、日本文化、仏教。とりあえず、その時は漠然としたことしかあげられなかった。
大学院に進学する前の1つの問題として、研究テーマの設定が私に襲いかかった。
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