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私と大学院⑧

 自分は何を研究したいのか?

 確かに、大学院で勉強したいという気持ちはあっても、自ら何を研究にして、明らかにしたいのかということについては、改めて考えたことがなかった。

 大学の卒論テーマは、(社会学ということもあり、担当する教授も各々、研究対象のジャンルが幅広かったので)、とりあえず、現代における仏教文化について、資料集めはしていた。しかし、大学院となると、大学の卒論レベルでは、済まされないぐらいの専門的なテーマにする必要がある。

 当時、私が学んだ知識は、ジェンダー、サブカルチャー、人種差別、犯罪心理、メディア論、Wordと Excelを中心としたパソコン関係の基礎的な知識、それから、学芸員関係のこと。
 明らかに、歴史学や文学の専門的な知識は少なかった。

 ただ、個人的に、教養科目で、能や狂言などを扱った日本文化史や卒論で、仏教文化をテーマにするほど、仏像やお寺が好きなこともあり、周りの人よりは、ほんの少しだけで、仏教についての知識はあった。

 幸いなことに、公立大学の教授より、再度の訪問の機会を与えてくれた。時々、研究室を訪ねては、テーマ探しのために、参考となるような史料(古文書)や文献をくだり、そこから、真に研究したいテーマを探し続けたのである。

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