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onda.y
2016年10月21日 22:59
喫茶店。影の無い老人たちが明日のシナリオについて話をしている。「昨日の置き手紙は、きょうについてなんと書いてあったかね?」「ああ、電線に雨傘を吊るして陽射しを塗り替えなきゃならんね。」だいたいそんな会話が一番端の壁から対角線上に伝わってくる。いま三時間目の世界戦争が見えない空の上で動いているにも関わらず、座席の脇の蝋燭は氷のように固まった焔を燃やしている。時間の感覚を置き去りに。外套を