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【プラットフォーム】おもてなしデリバリー「Wolt (ウォルト)」が「コストコ」の商品をお届け。ユーザーは伸びるか?

こんにちは、思考力特訓中の恩田です。

本日は以下を取り上げます。

記事によると、

・デリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」が8月26日、「コストコ広島倉庫店」(広島市南区南蟹屋2)で商品配達サービスを始める

・対象商品は、コストコのプライベートブランドであるカークランドシグネチャー商品をはじめとする生鮮食品や加工食品、飲料、日用品などを含め約900品目

・「Wolt」のモバイルアプリやウェブサイトから注文し、自宅やオフィスに最短30分程度で届く。

・配達エリアは、店舗から5キロ以内。配達料は、距離によって異なり、99~399円

・今後、全国のコストコにサービスを順次拡大していく方針。


フードデリバリーサービス、日本ではウーバーイーツや出前館がメジャーですが、WOLTは2020年3月に広島に上陸。

おもてなし精神を重視し、世界中にファンを獲得しているとのこと。

そのWOLTがデリバリー領域をリテール分野に拡大し、コストコとユーザーを繋ぎます。

成否はいかに?


1.顧客が存在し不を解決している

結論から申しますと、本サービスは「GOOD」な気がします。

その一番の理由は顧客がおり、顧客の不を解決するサービスだからです。

従来コストコで買い物するには、

①年会費を支払い会員になること

②車で買い物に行くこと
(店舗が郊外にあり且つ大容量買いのため)

が必須でした。

そのため、

「年会費を払うほど高頻度で利用はしない」

「車がない」

などでコストコを利用したくても利用できない層が存在していたと思います。

WOLTのデリバリーは「非会員利用可能」「車不要」で①②ともに解決します。

ちなみにコストコオンラインという通販サービスは存在しますが、こちらはコストコ会員向けのサービスで、年会費が発生します。

これだと車は不要ですが低頻度層は年会費が重しとなり利用には至らないでしょう。

あと、ユーザー目線で一つ気になるのは、店頭とWOLT購入による価格差はあるのか?割高か?また配送料は?

上記サイトを見ると、商品により割高のもの、割安のものがあるようです。

高くても1割高くらいでしょうか。

また配送料も99円~399円。

単品、配送料を見ると店頭購入より割高になりますが、ウーバーや出前館、ネットスーパー等のデリバリーサービスはそれが普通で、消費者もデリバリーに慣れてきているでしょうから購入を躊躇することにはならないと思います。

ましてや、本サービスの対象顧客(コストコ非会員・車未所有、でもコストコ使ってみたい)にとってはなおさらのことと想像します。

コストコにとっても、WOLTは新規顧客獲得の機会になりそうです。

まだ始まったばかりのWOLTによるコストコデリバリー。

この先、期待を込めてウォッチしていきたいと思います。


2.WOLTのリテール拡大の方向性

本事例以外にもWOLTはフードデリバリーに限らず、リテール(小売)分野を拡大していくとのこと。

このあたりはウーバーや出前館などに対抗するニッチャーとしての攻めを感じさせます。

つい先日もLUSHと提携しましたし。

こちらについて、私的にはコストコと異なり、利用が増える状況が思い浮かびません。

端的に申しますと、LUSHの製品なら普通の通販でいいんじゃねと思ってしまいます。

ただ、リテール拡大という文脈でLUSHをラインナップすることはブランド価値向上につながり、そういう意味では大いにありかなと。

WOLTがリテールデリバリーを広げるとしたら、ネット通販と店頭販売、この隙間を見い出すと成功確率は高まる気がします。

(そういう意味では今回のコストコはまさにその一例)

この軸で今後のWOLTの提携先とのシナジーを見定めていきたいと思います。


今回の学び

「顧客が明確にイメージできる」

「その顧客が困っていることを解決する」

やはりこれが大前提。

また、ビジネスにおいては誰と組むか?

これ重要。

自社のリソース(顧客含め)を高められる相手と組まなければ、いつの間にか消滅する可能性大。


以上です。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。





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