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「お困りごと」を解決する店に!無印良品第二の創業!!

こんにちは、思考力特訓中の恩田です。

本日は以下記事を取り上げます。

記事によると、

・2021年春、横浜市のJR港南台駅前にある商業施設「港南台バーズ」に、無印良品の新店舗がオープンした。同店は雑貨・衣料品が1階、食料品が地下1階の2フロアで合計約5000平方メートル、関東地方最大店舗となる

・港南台バーズ店の大きな特徴は関東地方初となる「食の大型専門売り場」

・クイーンズ伊勢丹と築地に本社を置き鮮魚を扱う中島水産との協業フロアとなり、食材を本格的に扱うことに成功、無印良品だけでは難しかった売り場づくりを実現している

・地産地消にも力を入れ神奈川県で採れた野菜や江の島から直送した鮮魚、神奈川県の銘柄牛である足柄牛が並ぶ

・単に価格の安さを追求するのではなく地産地消を軸に、品質が高く、商品情報が明確な食材を扱うのが特徴だ

関東地方最大店舗、関東地方初の「食の大型専門売り場」、それが横浜市港南台に登場!

港南台と言っても馴染みがない方には

???

簡単にそのエリアを解説すると、

無印がテナントとして入る「港南台バーズ」は1983年から横浜高島屋がキーテナントとして入居していたが2020年に高島屋は閉店(撤退)。

港南台駅はJR根岸線が走り、1日平均乗車人員は90年代が40,908人でピーク、その後は減少が続き2020年は24,413人とピーク時から16,000人減。
※ちなみに2020年はコロナも多分に影響しているので、直近の2019年でもピークから9000人減の31,600人

キーテナントは撤退、駅の利用者も減少と、商業地としては衰退傾向なのが垣間見れます。

そんな逆風の地で無印が第二の創業の勝負をかける!

勝算はいかに???


1.絞り込みエリア × グローバルブランド

今回の良品計画の取り組みですが一言で表すと

港南台×無印良品」。

もう少し抽象化した言い方をすると

絞り込みエリア×グローバルブランド

無印良品と言えば世界に進出しているグローバル企業。

特に東アジア・中国事業は堅調に推移して同社の好業績を牽引しています。



そんなワールドワイドな無印良品が「港南台」にフォーカスしてそこの不を解消しようとしている。

この状況に私はとてもワクワクしています。

だって普通はグローバル企業であればグローバル市場(マス)で戦いますよね?

市場がデカい分、でかい市場で戦った方がリターンは大きいですから。

「世界×無印良品」>「港南台×無印良品」

こう考えるのは当然です。

しかし無印は港南台というエリアに絞り込みをかけ、その市場で戦おうとしている。
(もちろん世界でも戦ってますが)

なんか凄くないですか?


2.お困りごと解決(顧客志向)

無印が港南台という市場でどう戦おうとしているのか?

その一つが「地域のお困りごと解決」。

地域のニーズを把握すべく、聞き込みを重ねたそうです(=顧客志向)。

そこで見えてきたのが、

「以前、港南台バーズにあった高島屋港南台店に代わる質の高い食品を扱う店に対するニーズ」

「大規模団地の高齢化問題、駅前まで買い物に出かけるのが困難な買い物弱者が多く生まれている」

これら港南台地域のお困りごとに対して、

「単に価格の安さを追求するのではなく地産地消を軸に、品質が高く、商品情報が明確な食材を扱う」

こと。

そして、大規模団地への出張販売
(その地域では有名な野庭団地。建築開始から50年が経過、そりゃ住民も高齢化しますよね)

今やネットスーパーが隆盛の時代。

しかし、団地住まいの高齢者にとってネットでの購入はハードルが高い。

そんな買い物に対する不を解消すべく、高品質な食材の出張販売。

まさに野庭団地の高齢者にとっては救いの神ですよね。



3.LIVEで実演調理

店舗では1日2回の調理LIVEが連日開催されるとのこと。

「毎日午前11時、午後2時、キッチンカウンターを舞台に実演調理が繰り広げられる」

毎日そこにいけばライブが見られる。

しかも店内には20台のモニターを設置し、そこに調理の様子が映し出される。

臨場感と迫力、そして生。

繰り返しですが

毎日そこに行けば見られる」。
※これ極めて重要

たまにのイベントではなく毎日です。

LIVEの出来次第ではありますが、近所に住んでいればちょっと見てみようとなりますよね。

恐らく、最初は物珍しさで見に来るお客さんがほとんどでしょう。

しかし、連日、ご近所で開催されているとなれば。

近隣住民には

「あそこに行けば何かやっている」

と認知され、見に来る人は徐々に増え、継続的に見に来る方々からはこの料理ショーのファンが生まれます。

そう、ファン化です!

出張販売、調理LIVEともに港南台という狭いエリアの中で、その地域の方々を無印良品のファンにするには十分な戦略だと思います。

「顧客志向」→「ファン化」

とても理に適っています。

私的には大変注目の事例でございます!


本日は以上になります。

最後までお読みいただいありがとうございました。




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