優秀なニッポンの炊飯器の保温機能とそれを台無しにする彼女の仕業

私の配偶者は、なぜかせっかくの炊飯器の保温機能を無視し、炊きあがったご飯がある程度冷めると、ラップに包んで冷蔵庫に入れてしまう。

そしてそれを私が食することになるのだが、これがまずい。とにかくまずい。温度は変だし、固められたせいで見た目も食感もよくない。ラップのにおいも付着する。なんでせっかくいい感じでばらけているごはんをわざわざまとめて化学的なにおいを付与して台無しにしてしまうのだろうか。

それを何度となく指摘し、依頼し、懇願し、乞い、願い、祝福を求めた来たのだが、四半世紀に渡る宿願は叶えられることなく、今に至っている。

そしてそのそもそものきっかけ。彼女に変なメソッド、価値観を与えたのが四半世紀以上前の情報バラエティ番組であることを私は知っている。

人は先に聞いたことを信じる
人は権威あるメディアを信じる
特に活字を読む習慣のない人にとって
魔法の箱の影響力は
いまの魔法の文鎮を勝るほどに
それはそれはすさまじいものだった

いや、そんなことはどうでもいいのだ
ほんとはよくはないのだが
それでもいいのだ

わたしはただ炊飯器からよそった
しろめしがたべたいだけなのだ。

日本人の100人に一人以上がメイドインわたしの商品を購入している。
そんな偉業を成し遂げながら
こんなささやかな願いすら
かなえられない我が人生に
乾杯!
(おっと喫煙も飲酒もできぬ身だった、乾杯もダメじゃん ^^)

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