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『あなたを取材させてくれませんか?』第1回 高田勝太さん 後編「靴磨きを通して"様々な御縁"と"最高のパートナー"に出会いました。」

個人の発信が力を持つ時代において、それぞれの人に秘められた魅力と想いに迫ったインタビュー企画「あなたを取材させてくれませんか?」。

記念すべき第1回は現在、「90 English」という英語学習の習慣化オンラインスクールを提供する高田勝太さん(Twitterはこちら)。

現在は起業をして視座高く物事を見据え前向きに取り組んでいる彼だが、たどり着くまでには今の彼からは想像もできないほどの苦しみや挫折があった。今回は全2回で紹介します。

後編では、自分のアイコンを見つけるために行った靴磨きが起こした数々の出来事と、今の事業が始まったきっかけ、今の彼を動かす原動力と今後の夢に迫った。

友達に英語を教えて対価にお金をもらった時に「人に喜んでもらうことでお金がになる」ことを肌で感じました。

ー会社を辞めて「1円靴磨きのタカショー」としてのアイコンを手に入れ、また前を向いて動き出したと思いますが、そこから今の事業にどのように繋がったのでしょうか。

はい、自分のアイコンを手に入れたあとは「生活」を考えるようになりました。
いつまでも1円でやっていても食べていけないですし、貯金がどんどんなくなっている状況でしたので、2トントラックを運転したり、イベントのマニュアル作ったり、知り合いから仕事をもらってなんとか食いつなぐ生活を過ごしていました。

でも、このままだとずっとジリ貧のままですし、自分の時間を切り売りして時給、日給単位で働いている人になってしまうので、この生活からなんとか脱却しないといけないと思っていました。

そこで転機が訪れました。
中学の同級生に英語を教えて欲しいと言われたんです。これまではこういう時にご飯を奢ってもらうなどのやり取りをしていたのですが、始めて友達から対価としてお金をもらいました。その時「人に喜んでもらえればお金が発生するんだ」ということを肌で感じましたね。

初めて英語を教えたこの時はまだ靴磨きを世の中に広めたいと思っていたので、本気で英語を教えようとは思っていませんでした。
でも靴磨きではなかなか売り上げが立たず厳しいとも感じ始めていました。自分の好きと周りが求めていることが合っていないとビジネスも成り立たないのだと学びました。よく好きを仕事に、とは言いますが、そこに加えてお客様が求めていたり、喜んでくれないとお金にならないのだと痛烈に感じましたね。

その後、個人的なつながりなどから何人かに英語を教えていたのですが、仕事を辞めて3ヶ月後の5月に今の事業に繋がる大きなきっかけがありました。

靴磨きをきっかけに出会った広告代理店の方との繋がりでスポーツ関係のプロジェクトに参加させていただくことになり、6月から3ヶ月間全国を回るイベントに参加することが決まりました。
それと同時期に父のつながりでとある会社に行くことになったのですが、その名刺交換の際に僕の名刺に「英語を教えられます」と書いてあるのを見てくださって、相手の社長が「教えてくださいよ!」と言ってくれたんです。
当時はオフラインの対面形式でしか教えていなかったのですが、その時は何も考えずに「できます!」と言ってしまいました笑。正直不安でしたが、この環境がきっかけで今と同じオンライン形式で英語を教えるスタイルが始まりました。
実際オンラインで進めていくと交通費もからないですし、講師も受講者もどこでもできるのでメリットが大きいなと感じています。

靴磨きを通して最高のパートナーと出会いました。今考えると「”1円”靴磨き」は「”御縁”靴磨き」だったのかもしれません。

ー様々な巡り合わせと環境が混じって今に至っているんですね、、。そこから英語を本格的に事業化していったのでしょうか?

そうですね。イベントで全国を回り終えて帰ってきた後に靴磨きで出会い、今は90 Englishの役員をしている加々本くんとご飯行きました。そこで個人で英語を教えていることを話したら生徒になってくれたんです。ただ、教えていくうちに「これはすごく良いから事業化した方が良い!僕でよければ手伝います。」と加々本くんが言ってくれました。
大手企業でバリバリ仕事をしている彼にそう言ってもらえて初めはとても嬉しかったのですが、仕事を辞めてようやく自分に自信を持てるようになった状況で、彼に事業を飲み込まれるのではないかという不安がありました。なのでせっかく相談してくれた事業化の話は一度先延ばしにしてしまいました。
ただ、黙っていても話が進まないので、もう一度話す機会があった時に「自分のビジネスではなくなるかもしれないのが怖い」と正直な想いを伝えたんです。
そしたら加々本くんは「自分にはナンバー2で支えることしか考えていないのでそこは安心してほしい。高田さんの意向をしっかり汲み取って一緒に良いチームをつくっていきましょう」と言ってくれました。

高田さんと加々本さん(写真左)

もう一瞬で惚れましたね笑。その後オンライン英会話スクールを事業化させていくことになり、自分の中でも大きく歴史が動いた瞬間でした。
彼は優秀なのに調子に乗らないとても優しい最高のパートナーです。この出会いも1円靴磨きがきっかけだったので、今考えると「1円靴磨き」が「御縁靴磨き」だったのかもしれないと思っています。

そこからは事業化に向けてチームメンバーを少しずつ口説き集めていきました。RPGみたいですね笑。ビジョンに共感して集まってくれた仲間は本当に素敵な人達ばかりです。

そして、様々な挫折や挑戦、出会いの末、2020年の1月から本格的にチームとして動き出すことができました。2020年5月時点で営業メンバーを入れると22人います。

(90 Englishのメンバー)

元々は心のリハビリと自分のアイコンを獲得するために始めた靴磨きでしたが、数々のかけがえのない出会いに加え、仕事を始めるきっかけやオンラインスクールを行うきっかけ、事業化に至るきっかけにまで広がりました。今を必死に生きるために始めた靴磨きでここまで自分の道が拓かれることになるとは思ってもいませんでした。本当にやっててよかったと思っています。
今の90 Englishのメンバーもほとんど靴磨きの時に出会った人達なので感謝の気持ちでいっぱいです。

自分と関わってくれた人全員を幸せにしたい。今やっとキックオフしたところなので死ぬまで突き進んでいきます。

ー本当に苦しい状況でも前を向いて頑張る姿に周りの人も自然に集まったのかもしれませんね。お話を聞く中で、「人を喜ばせたい」という部分が高田さんの中で昔から一貫してると感じたのですが、高田さんが仕事をする上で感じるやりがいや原動力を教えてください。
僕は自分に関わってくれた人を全員幸せにしたいと思っています。周りの人達が自分のおかげでハッピーだと思ってくれる状況が1番幸せです。「究極の自己チュー」ですね。笑

ちなみに、開業届けを出した時に屋号を「バタフライエフェクト」にしました。意味はアマゾンでチョウが羽ばたいたらそれがアメリカで竜巻になるというもので、日本のことわざで言うと「風が吹けば桶屋が儲かる」ですね。
習慣化という1回の羽ばたきによってポジティブなエネルギーが起きて、それがさらなる相乗効果を生んで日本全国の人を幸せにできると思っています。

ー高田さんの今後の夢があれば教えてください
夢は「全員を勝たせること」です。具体的には90 Englishのビジョンと同じですが「習慣化で人生を変えること」なのだと思っています。今は英会話ですが、今後は横展開をして筋トレや、勉強、教育全般などで生かしていきたいです。習慣化で人生を変えてみんなが勝つ環境を作ることができたらそれ以上に幸せなことはないですね。

ー今はやっと第一歩を踏み出したところでしょうか。
そうですね、まだ山の1合目だと思っています。世の中の人がみんな幸せになることが100%だとしたらまだ1%くらいです。でもこの1%を得る過程で様々なことを学んだのでこれからどんどん広げていきます。
ここに来るまで本当にいろいろなことがありましたが、サッカーで言うと今やっとメンバーを集めてキックオフしたところです。監督としてチームをまとめて死ぬまで突き進んでいきたいと思います。

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<取材後記>
大学の時の友人である高田さん。彼が社会人になって2つの人生を歩んでいるかのような壮絶なストーリーがあるとは思ってもいませんでした。

必死にもがいた先につかみ取った自分のアイコンと素敵な仲間。苦しい時に出会った仲間は一生ものと言いますが、RPGの主人公のごとく集まった仲間と共に全員で勝ちにいく人生を期待したいですね。

第2回は現在取材中です。少し時間がかかるかもしれませんが、温かい目で見守っていただけたらうれしいです。

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