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地下鉄の始発駅から終着駅まで歩く遊びの楽しさを解説します

僕は街を歩くのが好きです。特に目的もなく、ぶらぶら足の向くままに歩くのって楽しいですよね。
名古屋で大学生だった頃、地下鉄の始発駅から終着駅まで全駅を歩いて踏破するという遊びをよくしていました。この遊びは意外と面白いので、遊び方とおもしろポイントを紹介します。

遊び方

・地下鉄の路線を一つ選び、その始発駅からスタートして反対側の終着駅まで、各駅をたどりながら地上を歩く
・制限時間は、終電までなど各自で決めてよい
・寄り道は好きなだけしてよい

基本的には歩いて路線の端の駅から反対側の端の駅まで行けば、あとはなんでもOKです。途中で休憩をはさんだり、おいしそうな食堂に寄ったりして、ストイックになりすぎないのが楽しむコツです。

この遊びには意外と楽しいポイントがたくさんあります。

ちょうどいい難易度と達成感

若者、特に大学生は、体力を持て余しているけれど、別にすることもないし、お金もないという日があると思います。

歩く系の遊びでも、日本横断などのレベルだと時間がかかりすぎて大変ですが、地下鉄の路線はだいたい15~25kmくらいなので、一日でクリアできます。準備もスニーカーを履いて出かけるだけなので、思い立ったその日に実行できます。さらに、スタンプラリーのような感覚で最後にはけっこう達成感が得られます。

その日と翌日はめっちゃ疲労感がありますが、そこそこ健康な若者なら無理な距離ではないです。

次に出かける理由が見つかる

普段は降りない駅のエリアを歩いてみると、面白そうなものがたくさん見つかります。住宅街にポツンとある変わった雰囲気のカフェ。地元の人向けの商店街にあるこじんまりとした古本屋。個人経営の小さな美術館や映画館。

ググれば何でもわかると思いがちですが、検索する時って自分が見たいものしか検索しないので、興味の範囲が狭くなりがちです。

街を歩いて情報を仕入れると、今度はこのエリアのカフェを巡ってみようとか、歩いていて見つけた美術館に行ってみようなど、この一つの遊びがタネになって次の遊びへとつながっていきます。

”自分が住んでいる街”という主人公感

普段生活していても、家と職場や学校の周辺、繁華街以外はあまり訪れる機会がないですよね。自分が住んでいる街なのに、そのほんの一部分しか知らないのはなんだかもったいないと思いませんか?

路線沿いにすべての駅を踏破することで、街のどのエリアにも自分なりの実体験に基づいたイメージを持つことができます。たとえば、このあたりは豪邸が多くて高級なスーパーが周りにたくさんあるなとか、ラブホテル街は意外とこのあたりにもあるのかとか。

街を知れば知るほど、僕(私)の街という意識が強くなって、街でどんなことが起こっているのかに関心が持てるようになります。

ちょっと下世話なメリット

この遊びは飲み会やパーティーなどのスモールトークにも役立ちます。相手に最寄りがどの辺りかを聞くと、

「○○駅の辺りが最寄りなんです。」
「ああ〜、☓☓があるあたりですよね?」
「へー、よく知ってるんですね。」
「実は地下鉄の駅を端から端まで歩いたことがあるんですよ。」

という自分の得意な展開に持ち込みやすいです。注意しないといけないことは、ほとんどの人は他人の武勇伝に興味がないので、自分が歩いたエピソードを語るのでなく、相手の生活範囲内で歩きながらみた印象的なお店や、面白そうな商店街などについて相手に質問することです。そうすることで、そのお店について教えてもらったり、まだ相手も行ったことがなかったらじゃあ今度一緒に行ってみようかとなったり、会話が発展しやすいです。

街を歩き、街を知ろう

普段は忙しくて目的地に着くことに集中してしまいがちですが、あなたが住んでいる街にもきっとあなたが知らない面白いものがまだまだあるはずです。
今は新型コロナの影響で外出があまりできませんが、この騒動が落ち着いたら、あなたの街を歩いてもっと街について知ってみませんか?

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