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知っているようで知らない『PRIMALOFT』

知っているようで実は知らないファッションのこと。

聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥。

しかしファッションのこととなると一体誰に聞いたらいいものか。

本来であればそんな時に助けになる販売員だが、ひとたび店員に聞こうものなら、インターネット顔負けの情報の濁流を浴びせられたのち、必要のない買い物をして店を後にする、なんて想像をしてしまう方も多いのではないだろうか。

その高い防寒性から長年私たちの生活を支え続けるているダウン。

軽くて暖かいという最大の特徴はアクティブなファッショニスタにとって、冬には欠かすことの出来ないマストハブとなっている。

アウトドアシーンのみならず最新のモードシーンからも高い支持を得ており、各ブランドが冬にはダウンを用いたとっておきをリリースする。

しかしダウンは唯一、水という弱点を持っている。水に触れることで本来の保温性を失い、特有のにおいを発するのだ。

ファッションシーンにおいて高い支持を得るダウンも、この唯一であり大きな弱点から、機能性の極みを求められるミリタリーシーンでら敬遠されることが多かった。

そんなミリタリーシーンにおいて、ダウンに変わる機能素材として開発されたのが『PRIMALOFT』である。

嘘か本当かダウンの7倍暖かいといわれるPRIMALOFTは、米軍の依頼から生まれた人工ダウンで、水に弱いという弱点の克服に成功している。

米軍で採用されているECWCS(Extended Cold Weather Clothing System)は極地での戦闘に最適な機能性を発揮するための、いわゆる重ね着のシステムである。

インナーであるlevel1からアウターのlevel7で構成されるECWCSにおいてlevel7に採用されているのがPRIMALOFTである。多くの重ね着を要するECWCSにとっては、少ない質量で高い保温性を保つことの出来る素材が必要不可欠であった。

そんなミリタリーシーンで採用されるPRIMALOFTは近年、タウン向けのファッションシーンにおいても目にすることが増えてきた。

もちろんダウンの7倍というハイスペックはタウンユース仕様に調整され、軽さと水に強いというストロングポイントはそのままに、ダウンに変わる機能素材として多くのデザイナーズブランドに採用されている。

知っているようで実は知らないファッションのこと。

本家ECWCSで採用されているモンスターパーカやハッピースーツをモチーフにし、シルエットや機能面をモダンにアップデートさせたアイテムが多くリリースされている。

アクティブな毎日に耐えうる高い機能性を備えた相方を探されている方は、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

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