シナモンロールおばさんの気持ちがわかる歳になった。
大学生の頃、バ先のスターバックスに定期的に来るおばさまがいた。
必ずコーヒーとシナモンロールを頼む彼女。
ある日、シナモンロールのシュガーコーティングが紙袋につかないようにするペーパーを入れ忘れて
少し、シナモンロールを入れる袋にシュガーコーティングがついてしまったことがあった。
鬼の形相で帰ってきて
「私はこれを楽しみに毎日頑張ってるの!1カロリーとも無駄にしたくないのになんてことしてくれたの!」と。
…意味がわからなかった。
ストリクトダイエッター??
お金を払って幸せになるはずのものを買った彼女に、悲しい思いをさせてしまったことは申し訳なかったから
心底謝罪したのだけど、理解できなかった。
というより、正直、
シナモンロールおばさんになりたくないな。くらい思ってた。
27歳になった今、
3-4ヶ月に一回くらいホールでシフォンケーキが食べたくなることがある。
小さい頃から神戸屋のシフォンケーキが大好きで
大食い家系の私はホールで余裕で食べていた名残か、たまに。
でも、小麦グルテンアレルギーになってしまったんだよね。
そこから美味しい代替シフォンケーキに出会えず絶望していたのだけど、
近所のパン屋さんでなぜか、オール米粉のグルテンフリーシフォンケーキに出会った。
しかもお手頃価格でとても大きく、
とてもよい…………。
今朝ルンルンで買って
少しずつ食べようー!っと台紙を剥がしていたのだけど
このときに気づいた。
シナモンロールおばさん、カロリーに怒ってたわけじゃないんだ。
幸せな気持ちで全部残さず食べたい!
毎日頑張ってるご褒美に幸せな時間を大好きなものと過ごしたい!
そんな気持ちだったんだなぁって。
申し訳ないことをしたな、と同時に
シナモンロールおばさんの歳に近付いてきて気持ちが少しわかるようになった嬉しさ。
けれどもやっぱり、
大学生のバイトの子にシュガーコーティングでキレる大人にはならないようにしよう。
そんな日もあるよね…くぅ………!!!で終わらせられる大人になれますように。
良き学びをありがとう、シナモンロールおばさん。
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