怖い話
唐突ですが、一つ怖い話を。
私がまだ小学生の頃、祖母がこんな話をしてくれました。
祖母が若い頃、夜に公民館に集まり、みんなで盆踊りの練習をしていたそうです。すると周りがざわつきながら公民館の建物の方を見ているので、祖母もそっちを振り向くと、青くて長い火の玉がゆらゆらと空中を漂っていて、その火の玉はゆらゆらとしながら練習しているみんなの上を通りすぎ、湖の方へ消えていったそうです。
全然怖くありません。
でも祖母がしてくれたこの怖い話が、私はどんな怖い話よりも好きなんです。
この話を祖母は身振り手振りを交えながら話してくれました。隣で座りながら、ずっと聞いていたいって思いました。
なんか圧倒的な説得力があったんですよね。
私が怖い話や不思議な話を好きなのは、祖母からこの話をしてもらったからだと思ってます。
やっぱり好きな人から聞く話って、どんな話でも聞いてられるし、聞いていたいんだと思います。
いつか自分も祖母みたいな話を誰かに聞いてもらえるようになれたらいいなぁ、と思った今日この頃な訳です。
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