【コロナで脱資本主義】エピソード8 サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?(1)
エピソード8
サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?(1)
どうやら、マルクんは指輪の痛手から立ち直ったようだ。その証拠に、教室に入るなり、鼻歌交じりにサクサクと例の矛盾に満ちた図式を書いた。
(A) <貨幣> - <商品の消費> - <減少した貨幣>
↓
(B) <貨幣> - <商品の消費> - <増加した貨幣>
「さーて、お二人さん。今日は能書きなしで本題に入りますよ」
「あ、はい」と二人で口を揃える。
「エピソード7で問題となったのは、この図です。私たちは、この一見不可能な(B)の流通を可能とするための方法、論拠を探さなければなりません。そして、そのために最初にしなければならないことは、ずばりこれです」
言って、黒板に一文を書いた。
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これから私たちは、1929年の世界大恐慌に匹敵する誰もが経験したことのない経済不況に見舞われます。
新型コロナウィルスは単なるきっかけに過ぎません。企業の連鎖倒産、不動産バブルの崩壊などで、「その日、食べられれば御の字」というレベルの生活を強いられる可能性すらあります。
そうでなくとも、サラリーマンの給料は生活費と一致する、すなわち、生活費に消えてしまうように創られた経済制度が「資本主義」なのです。
この仕組みをぜひとも学んでください。
エピソード4までは無料でお読みいただけます。 「資本主義はもっとも優れた経済制度」と子どもの頃から刷り込まれ、それを疑うこともしない日本…
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