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「生命の暗号」を読んだ

生命の暗号 あなたの遺伝子が目覚めるとき
著者:村上和雄

発行されたのは1997年の古い本。
文庫版の発行が2004年。
遺伝子工学の本かと思いきや、遺伝子ONの生き方やサムシング・グレートという存在を語るスピリチュアル寄りな本。

1997年はクローン羊「ドリー」が誕生した年です。
クローン猿も出来たよ!というニュースも流れてました。
当時、バイオテクノロジーとはどういうものなのかと興味があって関連書籍を読んでた記憶がある。
この本も若いときに読んだな…
文庫版だったな…
ということは読んだのは2004年以降か。
巨木トマトのエピソードが印象に残ってたな。

キンドル読み放題で目に入ったので最近また読んでみました。

なんかモヤモヤするなあ。
人間の可能性は素晴らしい!ことがメインに書かれてるから?
トマトも羊も人間もサムシング・グレートが作った遺伝子によって生かされている!生命すごい!ってのはわかる。
人間の病気を治すために遺伝子技術を使って高血圧マウス、低血圧マウスを作るのに成功!困難にぶつかっても遺伝子ONの生き方をしてたらうまくいく!ワクワク!生き生き!
あー…そうですか…

人間の遺伝子を入れられたマウスはただの道具?
人間の成功のためなら実験動物はどんな扱いをしてもいいのか?

私は人間が嫌いなので捻れた感想をいだくだけかもしれません。
マウスもウイルスも人間が遺伝子組み換える権利はないんじゃない?

農耕が始まってから人間の都合の良い植物を作ってきたことは事実。
自然交配じゃ獲得できない特徴を作るのが科学が進化した人間の欲望なのかもしれません。
もっと美味しく便利な食物を作るぞ!
遺伝子組み換え穀物でアレルギーが増えてたり、種無し果物で不妊になる?みたいな噂があったり。
自らの欲望で自滅していく様子が見えるような。

植物にとって土は能力阻害要因だから水と養分と光だけで育つと10万個以上の実をつける巨木トマトが育ったよ!という話は遺伝子の可能性スゴイ!と素直に感動する話?

植物の光合成が効率が悪いのは他の存在を生かすため、という研究があります。
こちらの記事↓

マウスや大腸菌、ウイルス等をいじりまくった結果が人類滅亡だったら、そうなるよね〜と納得。

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同じ絵をコピーしてデザインしたブローチを作りました。
クローン技術ではありません。

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