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南相馬市 ショップローカル啓発をすすめていきませんか

地域外に流出するお金は毎年約600億円

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地域の復興だのなんだのと、頑張っている南相馬市ではありますが。

いろいろ頑張っているものの、年間約600億円も地域外に流出してます。すごい金額です。

地方交付税の約6倍、通常予算の約2倍

このお金がどのくらいかというと、地方交付税の約6倍となります。震災前の通常予算の約2倍でもあります。震災復興特別交付税という俗に言う「復興予算」を含めてこの額なので、相当な額が外部に流出してしまっています。

体に例えると、震災で大怪我しちゃったから、政府も頑張って輸血してくれているんだけど、それ以上に出血がひどくて体の中の血液が少なくなっていっているということです。これだけ復興事業とかなんとかやっているのに、体の中のお金という血液が、どんどん仙台や東京の都市部に流れちゃっている、というのが今の南相馬市の状態です。

コンビニに象徴される外貨流出

南相馬市、急速にコンビニ増えたなーって思っている方多いと思います。実際めちゃくちゃ増えたのですが、Navitimeによるとコンビニは43件あるので、人口が5万人台しかいない南相馬では、おおよそ平均の1.8倍のコンビニがある計算になります。

全国のコンビニ店舗数は56,936軒で、人口10万人あたり44.94軒

地元にはコンビニの経営で生計を立てている方もいるのでやり玉にあげる目的ではないのですが、現実問題として、コンビニの利益の半分かそれ以上は、ロイヤリティとして本部に持っていかれる現状があります。

今必要なのは、企業誘致のような特効薬ではなくて、出血を小さくする小さな工夫

ただ、ここで言いたいのは「コンビニが悪い」ではなく、地域内の利便性を、我々、地域外や地域外からもたらされたサービスや、企業誘致のような魔法の特効薬の登場に依存・期待しすぎなのでは?ということを見直していきませんか、ということです。

おそらく、どれだけの企業誘致に成功したとしても、年間600億の流出を止めてくれるような企業群を誘致することは難しいでしょう。できたとしても、20年先の話とかそんなスパンになってしまいます。

「ショップローカル」という選択

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https://kyodonewsprwire.jp/release/201809057591 より引用

なお、逆に個人店舗にお金を落とせば、7割以上が地元に残ることが調査から明らかになっています。このいった地域店舗でお金を落とす活動を、「ショップローカル」とか「バイローカル」といった名前でよびはじめ、キャンペーンが行われています。

地元の店舗で1000円を消費することによって、地元に直接貢献する金額は合計744円

20%でいいから行動を変えてみる

実際には企業活動での流出もあるのでこの割合がクソ適当である理解しつつも、全体の20-30%でいいので日常の消費行動を見直してみるだけで、かなり大きな効果が見込めるのではとも思います。コンビニをやめる、仙台で買い物するのをやめる、みたいにすべてを変える必要はないんです。ただ、今まで仙台や名取にいってた回数のうち、年に数回でいいから地域で同じくらいの消費をしてみてませんか、ということをもっと啓蒙していきませんか。

地域の新しいチャレンジを応援してください

当社の経営するOdaka Micro Stand Barもそうですが、地域内の新しい店舗やサービスが沢山生まれています。私たちもまだまだ荒削りな部分も多く、もしかすると十分満足できるものではないかもしれませんが、だからこそ地域の中で応援してくれる人たちがいれば、もっと伸びる余地もあるということです。

オムスビは「小高をわざわざ人が土日にきてくれる場所」にすることを目指していきます

私たち、まだまだ未熟で、足元のカフェの経営すらおぼつかない状況ですが、「小高をわざわざ人が土日にきてくれる場所」にすることを目指しています。質の高い飲食店が揃ってきている現状からさらに発展し、子育て世代を中心とした世代が休日に訪れ、交流センターで遊んで、地域の中で買い物をしたりカフェに立ち寄ったり、帰りにはその日の夕食や明日のパンを買って帰れる。この市内の中で「今日ちょっと時間あるし、小高いって買い物しようよ」となれるような地域を目指すつもりです。

サンドイッチ

その次の一歩としてこんなものもはじめました。カフェを自立させたら、こんどはパン屋とかつくりたいなぁ・・・って思っています。

こうした積み重ねが、地域に人を呼び込み、雇用を生み、若い世代が定着し、街が持続可能になっていく。そしてそれを支えているのが、地域の方たちであり、一緒に豊かになっていくようなモデルが作れると信じています。

だから、そういう活動を、みなさんの力で支えてほしい。仙台のお店と優劣を比較するのではなく、要望があればどんどんつけてもらって良いおお店になるように導いていってほしいんです。

新しい事業と地域に根ざした事業の連動で活性を

いやね、ほとばしる感情のままに書いてしまったので締め方が見つからないんですけど。最終的に言いたいのは、企業誘致しても意味ないよってことじゃなくて。そういった新しい事業を誘致して雇用を生み出しつつ、でも足元の地域のがんばっているお店を応援しながら、新しい人たちと地域ですでに頑張っている人たち、その両輪で地域の経済活動を盛り上げていきましょう。僕も本業のソフトウェアで雇用をつくれるようにこちらも動いています。

#ショップローカル #地方創生 #福島県 #カフェ #復興


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