Takashi MORIYAMA

一般社団法人オムスビ代表理事。 WEBエンジニアと企画マーケティングが守備範囲の人だが…

Takashi MORIYAMA

一般社団法人オムスビ代表理事。 WEBエンジニアと企画マーケティングが守備範囲の人だが、いろいろやっており何屋か明記できない。

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  • 一般社団法人オムスビの中の人

    Odaka Micro Stand Barの運営などをしている一般社団法人オムスビの中の人のnoteをまとめています。

最近の記事

そもそも「何者かになる」必要はあるのか問題

前回こんな記事を書いた。我ながらひどい殴り書きなのだが・・・ 若い時分はついついサクセスストーリーやマンガやアニメの英雄譚にあこがれて「自分も何者かでありたい」と思い描いてしまうものだ。そしてこれは私はすごく良いことではあるし、今も私もできることなら多くの影響を及ぼしたい。不出来ながら私は諦めていない。諦めの悪い衛宮切嗣なのだ。 何者かにならなくても社会に影響を及ぼすことはできるそもそもの前提として、我々は「何者かにならないと社会に及ぼしたい影響を及ぼすことができない」と

    • どうしようもない「自分という乗り物」を乗りこなしていく

      この投稿を見て自分も似たようなエントリーを書こうと思って一度消したのだが、読みたいと言ってくれたので書いてみようと思う。 でも似たようなエントリーというか自分の性質がこんなんだ、と整理したうえで折り合いをつけていこうね、と言い聞かせるためのエントリーかもしれない。 私のどうしようもない性質私という人間の一番厄介な性質は、何をするにも根源的に脳の容量満杯までワーキングメモリーを消費してしまうこととだ。何か頭の中が埋まっていないと脳が不安だとアラートを出してくる。「何か考える

      • 南相馬市小高区のまちづくりへの提案

        提案に至る背景 現在の小高区を取り巻く状況として、南をみれば双葉郡が復興財源をベースにした圧倒的なパワーでのインフラ整備や企業誘致を行っており、北をみれば原町の利便性の高い生活が横目に見えているのに、南相馬市全体としての平等性を図ろうとする圧力もかかる中で「小高だけが取り残されている」という不安を感じる方も増えてきている。 実際に帰還人口は頭打ちとなり、移住者や起業家が集まっているといっても地域の状況を変えるようなインパクトには乏しく、実際の日中のまちなかの人流は誰の目にも

        • 【第2回】バックオフィス業務でまず考えるべきIT化とDX 中小企業のDXをはじめよう。

          こんばんは。連載2回目からは、大まかな業務部門別に確認ポイントを提示してみようと思います。まずはどの会社にもあるだろうバックオフィス業務から。 今やほとんどの企業が、会計士さんや税理士さんを通して会計ソフトを使用していると思います。 IT化が十分だ、と思っている事業者さんは多くないでしょうが、とはいえ専門家やソフトウェアがあることで「それなりに効率化出来てる」という認識でいる事業者さんはそこそこいるような気がしています バックオフィス業務では、事務処理に回すまでのデータの

        そもそも「何者かになる」必要はあるのか問題

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        • 一般社団法人オムスビの中の人
          27本

        記事

          中小企業のDXをはじめよう。小さくはじめるDX

          私は、現在いわゆる「DX」と呼ばれる分野の伴走支援をいくつかの中小企業さんを相手にお手伝いさせていただいています。しかしながら特に地方の中小企業ではDXという言葉が意味する壮大さのあまり、ほとんど手をつけられていない企業が多いのではないかと思っています。 今後しばらくそうした中小企業の状況を少しでも改善できるようなポイントを解説していきたいと思っています。今回の記事では、まず抑えておくべき基本的な考え方について説明しています。 実際問題中小企業はDXに手をつけられていない

          中小企業のDXをはじめよう。小さくはじめるDX

          オカムラのFinoraも良いですよ

          去年の年末、腰を痛めて立って歩くのにも痛むようになったためハイグレードの椅子を探して最終的にFinoraにしたのですが、半年ちょっとつかってみてのレビューです。 購入の背景となる腰痛の自己分析私の場合、姿勢が普段からあんまりよくないのですが、お尻じゃなくて腰で座っているような座り方(めっちゃ猫背の人の座り方をイメージしてもらえたら)をしてしまっています。 結果的にちょっと上の骨がその歪みを吸収しようとがんばってくれるのか、腰痛に見舞われていました。 なので、私の場合はこ

          オカムラのFinoraも良いですよ

          全部ひっくるめた"フクシマ"を見てほしい

          ※フクシマとしているのは、浜通りを中心とした原子力災害の被災12市町村に言及するためで 先日、友人が南相馬市に住む自分を訪れてくれた。福島県のテレワーク体験支援補助金を使ってだ。 https://www.furusato-web.jp/topics/241475/ 東日本大震災・原子力災害伝承館をみてもらう アイキャッチ画像にも入れたのは「東日本大震災・原子力災害伝承館」だ。運営は「福島イノベーション・コースト構想推進機構」とあるが、いわゆる国の息のかかった組織と施設だ

          全部ひっくるめた"フクシマ"を見てほしい

          「稼げないのは能力がないからだ」の嘘

          よくある自己責任論に、「稼げないのは能力がないからだ」というのがあるが、これはまったくのデタラメです。 資本主義というルールは、資本を持っている人間が圧倒的に有利にできているかんたんなケースを想定してみます。 AさんとBさんが株式投資をはじめました。 AさんもBさんも、入念に情報収集を行い、 1年経ってAさんは10%の運用益を出しました。Bさんは5%の運用益を出しました。結果として、Aさんは10万円の利益を手にし、Bさんは5000万の利益を手にしました。 このAさんとB

          「稼げないのは能力がないからだ」の嘘

          南相馬市 ショップローカル啓発をすすめていきませんか

          地域外に流出するお金は毎年約600億円 地域の復興だのなんだのと、頑張っている南相馬市ではありますが。 いろいろ頑張っているものの、年間約600億円も地域外に流出してます。すごい金額です。 地方交付税の約6倍、通常予算の約2倍このお金がどのくらいかというと、地方交付税の約6倍となります。震災前の通常予算の約2倍でもあります。震災復興特別交付税という俗に言う「復興予算」を含めてこの額なので、相当な額が外部に流出してしまっています。 体に例えると、震災で大怪我しちゃったか

          南相馬市 ショップローカル啓発をすすめていきませんか

          役所も民間も「他人事」を改めないと

          この間、市役所の方に呼ばれて「ヒアリング」というものにいってきた。僕はこの「ヒアリング」という形式がどうにも好きになれない。 それは、尋問されているような感じがして嫌だとか、自分の考えをまとめて話すのが得意ではないということではなくて、どうにも他人行儀な感じがするからだ。 結局、この話をしたところで「ヒアリング」なので、最終的な判断は役所に任されているという意味で、まったく主体性がない。役所の人たちは役所の人たちで、なんとなく「なんとなく自分たちの腹案を後押しする”意見”

          役所も民間も「他人事」を改めないと

          ランドマーク先行型まちづくりの危険性

          私の住んでいる福島県南相馬市はもとより、近年そこかしこでずっと地方創生の旗印のもとに「まちづくり」の議論および政策がすすめられています。 この記事では個人的にアンチパターン(=よくない作法)だと考えている「ランドマーク先行型まちづくり」と私が読んでいるものについての自分の定義と、なぜそれが「危険」とするのかについてまとめています。 ランドマークとは?ここでいうランドマークとは、建築物や構造物のような形質物として表現されたもの、伝統工芸や「相馬野馬追」「ねぶた祭」のように「

          ランドマーク先行型まちづくりの危険性

          イベント運営における権利とメリットのデザインはとても大事

          という話を書きます。 私は立場上いろんなイベントに声をかけてもらいます。イベントの登壇依頼だったり、出店依頼だったり、ワークショップへの参加依頼から行政懇談会みたいなものまで様々ですが、あまりあるほどの報酬を提示していただけるものもあれば、予算がなかったり企画の立て付け上難しいものについては、無償でもよいですよ、ということでお受けしている案件もありました。 有償・無償問わず、すごいなーありがたいなーうれしいなーというイベントもたくさんある一方で、正直いうとちょっともやもや

          イベント運営における権利とメリットのデザインはとても大事

          「家族」になる経営

          つい先日、弊社の理事及びスタッフ・その家族(総称してメンバーと僕は読んでいる)での社員旅行にいってきた。 生まれて半年のうちの娘も連れていったのだが、こういう関係性が続いていくとよいな、と思っていたので、そのことをちょっと書く 片道2時間半の旅行と育児今回は直に行けば片道約2時間半の旅程。当然ながら子供はぐずるし、長距離でのトラブルが起きる心配があったし、僕ら夫婦はある程度自分たちが楽しむことが犠牲になっても仕方ないね、というくらいの気持ちで参加していた。 実際はじまって

          「家族」になる経営