マガジンのカバー画像

そのサッカーを疑え!

スポーツライター杉山茂樹が月4回程度発行する有料記事
¥540 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2023年4月の記事一覧

精神論か。浦和戦の最終盤に布陣を5バックに変更した鬼木采配への疑問

精神論か。浦和戦の最終盤に布陣を5バックに変更した鬼木采配への疑問

 日曜日、川崎フロンターレは浦和レッズ相手に1-0でリードしながら、終盤同点に追いつかれドロー。勝ち点1を加えたものの順位は13位から15位に後退した。過去6シーズンで4度優勝を飾っているJリーグでNo.1の実績を誇るチームである。川崎の低迷はJリーグ前半の大きな話題と言っていいだろう。

 1-1にされたのは後半34分。その少し前あたりから試合は浦和が押し込む状態が続いていた。すると後半40分、

もっとみる
ウイングの育成に貢献していない森保監督が、日本を代表するウインガーをウイングバックで使ったご都合主義

ウイングの育成に貢献していない森保監督が、日本を代表するウインガーをウイングバックで使ったご都合主義

 カタールW杯で三笘薫、伊東純也という日本を代表するウインガーをウイングバックとして起用した森保采配に、筆者は少なからず憤りを覚えたものだ。サッカーを大局的に見た時、それはご都合主義でおいしいところ取りの采配に映った。

 ウイングバックとウイングは、似て非なるポジションである。ウイングバックとより近しい関係にあるのはサイドバック(SB)だ。

 あるチームが4バックから3バックに布陣を変えたとき

もっとみる
森保Jより問題なのはJリーグのレベルダウン。日本サッカーは空洞化を起こしている

森保Jより問題なのはJリーグのレベルダウン。日本サッカーは空洞化を起こしている

 Jリーグは7節を終了した段階でヴィッセル神戸が首位の座に就いている。昨季は最終順位こそ13位だったが、一時は降格圏内である17位まで順位を下げていた。そこから大きくジャンプアップした状態にある。

 対照的な姿を描いているのが昨季の準優勝チーム、川崎フロンターレだ。2017年以降の6シーズンで4度優勝を飾った圧倒的強者ながら、現在の順位は13位。これもまた珍しい話である。海外のリーグではまず起き

もっとみる