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そのサッカーを疑え!

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2018年11月の記事一覧

気になるエムバッペの可能性。バルサ、アーセナルでプレーしたアンリとの違い

気になるエムバッペの可能性。バルサ、アーセナルでプレーしたアンリとの違い

 グループリーグ第5週を終了したチャンピオンズリーグ(CL)。最大の激戦区はパリサンジェルマン(PSG)、リバプール、ナポリ、レッドスター・ベオグラードの4チームが同居するC組だ。ベスト16の椅子がすでに12決まる中で、このC組はひとつも決まっていない。勝ち点3差の間に、第5週でナポリに敗れ脱落が決まったレッドスター以外の3チームがひしめいている。

 ベスト16入りするためには最終戦の勝利が不可

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ボール支配率は、なぜ上がらないのか。見えてきた森保ジャパンの特性

ボール支配率は、なぜ上がらないのか。見えてきた森保ジャパンの特性

 ベネズエラとキルギス。その前に戦ったウルグアイとの差は著しかった。ベネズエラは2010年、2014年に続く来日。コンスタントに遠路はるばる日本まで、アウェー戦に訪れてくれるありがたい存在ながら、今回のチームの力は4年前、8年前のチームに劣っていた。

 ベネズエラと言えば南米10ヶ国の中で唯一W杯本大会に駒を進めたことがない実績に乏しい国。毎度最下位候補ながら、2010年南アW杯南米予選では8位

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キーマンはサイドバック。中島、堂安の活躍度もサイドバックで決まる

キーマンはサイドバック。中島、堂安の活躍度もサイドバックで決まる

 4-3で勝利した前戦のウルグアイ戦では、特に前線の4人の活躍が目立った。中島翔哉、南野拓実、大迫勇也、堂安律だ。大迫は180センチを超える長身だが、他の3人はけっして大きくない。中でも中島、堂安の両サイドアタッカーはそれぞれ164センチと171センチで、まさに小兵だ。

 ロシアW杯で活躍した左ウイングの乾貴士も169センチ。これまでハンディとされていた小ささが、試合の中でむしろ奏功している印象

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12球団で構成される日本のプロ野球が特異な姿に見えるわけ

12球団で構成される日本のプロ野球が特異な姿に見えるわけ

 野球ファンには伝わりにくいかもしれないが、もったいないなと思う。プロ野球が、だ。ペナントレースからクライマックスシリーズを経て日本シリーズを迎える。そして日本一が決まれば、今度はその直後にはドラフトが行われる。

 シーズン終盤の一連の展開には、プロスポーツとして圧倒的な訴求力がある。しかし普段、サッカーをメインに取材している僕には、プロ野球はいま以上に大きな産業に発展する力があると感じられる。

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