イスラエルによるパレスチナ支配が終わるとき
10/7(土)にパレスチナとイスラエルの軍事衝突が始まりました。ずっと繰り返してきたことではありますが、これまでと比べて今回は、アメリカ・EU・国際機関・報道機関が発する声のトーンが、変わってきているように私は感じています。
WFP(世界食糧計画)が「ガザの危機」を訴えるとか、急遽アメリカが湾岸諸国と話を始めたとか、そんな内容を繰り返して報道するとか。現地特派員が、表面上はパレスチナ寄りでは無いけれど、パレスチナ側の心情を工夫して表現しようとしているな、とか。
印象的だったのは、NHKのガザ特派員の報告です。彼は、ハマスの行動を次のように表現しました。「押さえ込まれていたガザ地区のエネルギーが、イスラエル領内に溢れ出た」と。言い得て妙だと私は思いました。
それらのことから私が思ったのは「パレスチナ問題が変わりそうだ」ということ。ようやく「イスラエルによるガザと西岸の支配」に終わりが来るな、と。
南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)だって、未来に渡って末長く続くのかと思いきや、突然のように終わった。あの時と同じようなことが、イスラエル・パレスチナで起きる、ちょうどそのタイミングのような気がしています。
事態に注目しましょう。特に、若い人たち。きっと時代の大きな節目を目にすることになるでしょう。
《追記》
この記事を書いたのが10/13(金)ですが、10/16(月)になって、アメリカのバイデン大統領の「イスラエルのガザ地区(再)占領は大きな過ち」との発言が報道されました。こうなると、もう間違いないですね。
イスラエルによるガザ地区に対する(事実上の)支配が終わるのは時間の問題でしょう。そうなると、次なる焦点はヨルダン川西岸地区です。その中でも特に、東エルサレムでしょう。東エルサレムはヨルダン川西岸地区に含まれるわけですが、そこをイスラエルがあっさり手放すとは考えにくい。ですから、もう一悶着ありそうです。
でも、私は思うのです。イスラエルが国家として存続するためには、東エルサレムも手放すしか無いのですよ。
顰蹙と言われるでしょうけれど、私は言いたい。「ハマス、頑張れ」と。
※ 10/7(土)に私は「お菓子で出会うパレスチナ」というイベントに参加して、クナーファというお菓子をいただいてきました。同じ日に彼の地で紛争が始まったわけです。
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〜 イスラエル伝説の正体 〜
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▷ パレスチナ支配が終わるとき
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