大森 武

情報科・数学科教員にして作家・旅人・芸人

大森 武

情報科・数学科教員にして作家・旅人・芸人

マガジン

  • 考え方の作法

    時代が大きく変わるとき、必要なのは「考える」こと。いま哲学ブームがふつふつと起きつつある。

  • アジアの風

    近代文明が西洋文明で、それが行き詰まっているとするならば、打開するのはアジアかもしれないな。

  • 学び方の彩り

    日本語で考え、英語で議論し、機械語で実現する。これが今どきの読み・書き・そろばんだろうと思うのです。

  • 統計とプログラミング

    統計の勘所とプログラミング的思考、そして数学の使い道について。「統計+数学+プログラミング=人工知能」と捉えよう。

  • お金と未来

    資本主義が限界に近づいてきて、これまでとは全く違う未来が開こうとしています。構想しながら備えましょう。

最近の記事

開けるな!物語(お笑い編)

 今日は、昔話をします。(絵本を開く)  では、いきますよ。まずはじめは、 鶴を助けた男の話 えっ、言いつけ守っちゃったの!? そこで終わるの、この話?  いや、そんなことより、襖を開けてあげてよ。その方が良かったんじゃないのかなぁ。。。  続いて、 亀を助けた男の話 さっきのは「鶴を助けた話」、今度は「亀」ね。  「開けるな!」と言っても、結局誰かが開けちゃうんだろうなぁ。  まぁ奥さんにしてみたら、旦那が何処ほっつき歩いてたんか、気になるわな。開けたくなる気持ちは

    • 「盛り上がる」(哲学対話)

       2学期が始まって、文化祭まぢかでもあって、生徒たちも私もバタバタ慌ただしい。こんなタイミングでもやっぱりやりたい、哲学対話。  1時間だけということで、出られる人だけでやってみた。参加者は私を入れて3名。 参加者3名 9/11(水)15:30〜16:30 問いを立てる・問いを深める 当日の朝、私はイメージを紙にまとめて、参加してくれそうな何人かに配った。(↓)  時間が無くても、無いなりに出来そうなやり方を考えたわけだ。見ての通りで、答えを出そうとはしない。  でも、

      • なぜいま対話なのか?

        競争は一人でするものだから、対話そのものに意味は無い。 共創はみんなでするものだから、対話からすべてが始まる。 競争社会では「自分の中を必死に探して」新規性が見つからずにやがて行き詰まる。 共創社会では「新しいものが他者の中にある」ことに気づいて知らぬ間に世界が拡がる。 競争状態にある人は、実は他人の話をロクに聞いてない。 大事なのは自分だから。他人は否定する対象だから。 共創しようという人にとっては、他人の話が宝の山。 まだ見ぬ世界がそこにある。聞けば世界が拡がる

        • あれこれ(2024前)

          コンピュータは小数計算が苦手(2024年1月 181号)  何はともあれ、Pythonで書いた次のコードを実行してみてください。 s=0for i in range(10): s=s+0.1print(s)  要は 0.1 を10回足しているだけなのですが、結果は 1 になりません。若干の誤差を生じます。コンピュータは2進法で計算しているわけですが、0.1 は2進数では割り切れない数、つまりコンピュータにしてみればキリの悪い数なので、正確に計算することができない

        開けるな!物語(お笑い編)

        マガジン

        • 考え方の作法
          7本
          ¥1,000
        • アジアの風
          8本
          ¥1,000
        • 学び方の彩り
          9本
          ¥1,000
        • 統計とプログラミング
          9本
          ¥1,000
        • お金と未来
          6本
          ¥1,000
        • 感じる科学
          9本
          ¥1,000

        記事

          悩みを聞いて!

           ここ数日の間に、何度か自分の弱さを曝け出した。友人たちと食事しながら、オンラインで対話しながら。何を曝け出したかというと、私の悩みだ。悲しいこと、辛いこと、どうにもならないこと。  言わないならそれで済む話だ。でも、喋った。みっともないと言えば、そうかもしれない。でも、喋った。他の人に聞いて欲しかったから。  何を喋ったか、具体的にここに書くことはしない。この場に限らず、SNSにそのまま上げたりはしない。勤務校の生徒にも話さない。この2つを自分に課して、それ以外の場所では言

          悩みを聞いて!

          ▽ インドネシアの火山を巡る

           インドネシアの3つの火山を巡る間に、コモド・ドラゴンに会いに行ったり、東ティモールのコーヒー農家を訪ねたり。2024夏(2024.07.28〜2024.08.13)。   ▷ インドネシアの火山を巡る(1)   ▷ コモド・ドラゴンに会いに行く   ▷ コーヒーを味わうまでの道程   ▷ レボテロ村の小学校   ▷ インドネシアの火山を巡る(2)

          ▽ インドネシアの火山を巡る

          やる

          やろうかやるまいか、迷ったら、やる。 どちらをやろうか、迷ったら、気が乗らない方をやる。 やっぱり止めちゃおうか、と思ったら、やる。

          レボテロ村の小学校

           東ティモールへ「コーヒー生産者を訪ねる旅」(2024.08.05〜2024.08.10)の途中で出会ったことなど、コーヒー以外のことを書いてみた。 レボテロ村の小学校 マウベシ郡レボテロ村にある小学校。行政上は近くの街の小学校の分校という位置付けらしいが、何はともあれレボテロ村にある唯一の学校だ。小学1年〜3年の数十人が学んでいる。先生は1人で、3学年を時間差で教えている。  興味深かったのは、先生がいない間も、子供たちみんながそれぞれ自分のペースで勉強していること。計算

          レボテロ村の小学校

          コーヒーを味わうまでの道程

           この夏(2024.08.05〜2024.08.10)コーヒーの生産国・東ティモールに行って「コーヒーの実の収穫から現地でコーヒーを淹れて味わうまで」の道程を一通り体験・見学してきました。 実を収穫して果肉を取り除くまで 最初の道程(1)はコーヒー農園に足を踏み入れることから始まります。  手廻し式の果肉取り器、手作り感があって良いですね。  これらの道程、一人で黙々やるより、みんなでお喋りしながらやりたい。コーヒーを味わうまでにはまだまだ道程が続きます。 種を乾燥して

          コーヒーを味わうまでの道程

          迷子 ver.M-1

           今日「M-1グランプリ2024」(1回戦)に出場しました。ネタの大元は相方ゆみごんが作って、出場前日になって私が手を入れて(ゆみごん、許してくれてありがとう)、出来上がったものです。  1回戦の制限時間2分だから、もうちょっと分量があっても良かったのですが、練り直す時間が無いこと、セリフに詰まってしまった場合のことを考えて、この台本でやりました。それでも子供が楽しめるほんわか系に仕上がったんじゃないかと我ながら思っています。  一昨日(2024.8.14)インドネシア か

          迷子 ver.M-1

          インドネシアの火山を巡る(2)

          インドネシア初の高速鉄道に乗る インドネシアの火山を巡る(1)の後、東ティモールのコーヒー産地を訪ねて、再びインドネシアに戻ってきた。2024.8.10に他の人と一緒に「ディリ(DIL)→ デンパサール(DPS)」と飛んで、他の人は「DPS → 東京・成田(NRT)」と乗り継いだところを、私一人だけ「DPS → ジャカルタ・ハリム(HLP)」と乗り継いだ。  ところで、普通ジャカルタの空港というと、スカルノ・ハッタ空港(CGK)を指す場合が多い。実際、私も HLP なるもの

          インドネシアの火山を巡る(2)

          計算式を漢字で書くと

          【問1】バナナが3本ありました。1本食べたら、残りは何本ですか? 比較的簡単な漢字と数式で答えました。読めるでしょうか? 【問2】バナナが3本、リンゴが3個、ミカンが3個、スイカが1個あります。果物は全部で何個ありますか? 漢字はやっぱり縦書きで書きたいですね。さて、読めるでしょうか? 【問3】バナナが10本ありました。2本食べたら、残りは何本ですか? 一部日本語を使いました。漢字は左右対称が美しい。読めますか?  お笑いのネタか何かで使えるといいなっ!

          計算式を漢字で書くと

          コモド・ドラゴンに会いに行く

          コモド島に向かう途中で船が転覆 珍しい経験をしました。コモド・ドラゴンに会いに行くために乗ったボートが転覆して、他のツアー・ボートに救助されました。いろんなものが濡れて、無くなったものも色々あった(私が無くしたのはサンダルだけ)けれど、ツアー客15人と乗員・ガイドは全員無事でした。  元々は全部で6カ所を回るツアーで、1つ目が高台からの景色が良い場所(写真左)、2つ目がピンク色の砂浜(写真右)、そして3つ目のコモド島に向かう途中で転覆したというわけです。  近くの島に上陸

          コモド・ドラゴンに会いに行く

          インドネシアの火山を巡る(1)

          国際線→国内線→深夜発ツアー 2024.7.28の午前11:15に成田を経って、8時間のフライトでジャカルタ(時差2時間)に着いたのが現地時間で17:05、その3時間後20:00発の便に乗り継いでスラバヤに着いたのが21:40、そのまま深夜23:30発の「ブロモ火山で日の出を見るツアー」に出かけることにした。  1人だけのプライベート・ツアーだから高くついたが、空港からタクシーでスラバヤの街に出てホテルに泊まれば時間もお金もかかる。そう考えると、意外と高くないかもしれない。な

          インドネシアの火山を巡る(1)

          ユークリッド互除法を再帰関数で書いてみる

           ユークリッドの互除法とは、定理「a を b で割ったときの余りを r とすると《a と b の最大公約数》と《b と r の最大公約数》は一致する」を使って、下のような手順で《a と b の最大公約数〉を求める方法です。  最後に余りが 0 になったときの b 、上の場合は 89 が《7298 と 5963 の最大公約数》です。  さて、上のことを Python でコード化すると、 a=int(input("自然数を入力してください "))b=int(input("自然

          ユークリッド互除法を再帰関数で書いてみる

          帽子は何色?

           以下の文において、登場人物は全員が正直に話し、他人の発言を疑わずに聞き、論理的な思考ができるものとします。 (1)  空欄 [ ア ] 〜 [ ウ ] に「赤」か「青」を入れて、文を完成させなさい。 (2)  空欄 [ エ ] 〜 [ カ ] に「A」,「B」,「C」のいずれかを、空欄 [ キ ] , [ ク ] に「同じ」か「異なる」を入れて、文を完成させなさい。 (3)  空欄 [ ケ ] 〜 [ シ ] に自然数を入れて、文を完成させなさい。 答え

          帽子は何色?