大森 武

情報科・数学科教員にしてブロガー・トラベラー・ライター

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    マガジン

    • 考え方の作法

      時代が大きく変わるとき、必要なのは「考える」こと。いま哲学ブームがふつふつと起きつつある。

    • アジアの風

      近代文明が西洋文明で、それが行き詰まっているとするならば、打開するのはアジアかもしれないな。

    • 学び方の彩り

      日本語で考え、英語で議論し、機械語で実現する。これが今どきの読み・書き・そろばんだろうと思うのです。

    • 統計とプログラミング

      統計の勘所とプログラミング的思考、そして数学の使い道について。「統計+数学+プログラミング=人工知能」と捉えよう。

    • お金と未来

      資本主義が限界に近づいてきて、これまでとは全く違う未来が開こうとしています。構想しながら備えましょう。

    最近の記事

    学校がスポーツ・バーになった日

     今から20年前、2002年のサッカー・ワールド・カップ日韓大会でのこと。  ワールド・カップの試合は現地時間の午後から夕方にかけて行われる。そう、日韓大会のときは学校の授業が終わって、放課後の時間帯にちょうど日本が出場する試合があったのだ。  そこで、教員数名が「みんなで応援しようぜ」と言い出して、実行した。プロジェクターとスクリーンが設置されている300人が入れる大教室にテレビチューナーを持ち込んで、学校中に触れ回ったらきっと人があふれると思ったものだから自分たちが授業を

      • ▽ 移住・就農・漁猟プランの今

          ▷ 農業体験、5種   ▷ 移住・就農・漁猟プラン(season 夏)   ▷ 移住・就農・漁猟プラン(season 秋)

        • JICAエントリーの一コマで

           下の書類に1977年とあるから今から45年前の記録だ。こんな記録が残っていることも驚きだし、まさか今になって役立つのがもっと驚きだ。申請してから1週間ほどで届いた。  確かに僕のだけれど、それを示すには戸籍関係の書類も要る。手間はかかるが、新たに試験受けるよりは安上がりだし確実だし、何よりも自分のことでこんな経験できることが楽しい。  黒塗りの部分は隠さなきゃいけないわけではないが、見せびらかすようなことでもないので、ここでは一応伏せてみた。それはそうと、  ・こんなに古

          • 移住・就農・漁猟プラン(season 秋)

            焼津・藤枝移住ツアー 9月中旬の土曜日、静岡県の焼津市と藤枝市主催の移住ツアーに参加した。現地までの交通費と昼食代は各自持ちだが、お土産を含めてツアー代金は無料。集合場所は東海道本線の焼津駅、解散は同じく藤枝駅。  さて、自宅最寄りの鶴見駅(横浜市)から現地までの移動をどうするか? 多くの人は新幹線を使うのだろう。その場合、所要時間は片道1時間半、費用は6千円。一方、在来線で行くと、片道3時間半で3千円。さて、どうしようか?  引き算してみよう。そうすると、時間の差は2時間、

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            ▽ 税の成り立ち

             のぎへん(禾)は穀物を表し(稲、穂、稔)、つくり(兌)は薄くはぎ取るさまを表す(脱、説、鋭)。  つまり、汗水ながして手に入れたものを、べりっ、べりべりっと1枚ずつはぎ取るのが「税」である。・・・ いたそぅ 。。。   ▷ あなたはどの国で働きますか?   ▷ パナマ文書はどこから流れてきたか?   ▷ ピケティの偉業

            ピケティの偉業

             著書「21世紀の資本」でピケティがやったことは    ○ 膨大なデータを集めて、    ○ ものすごく大雑把に計算して、    ○ 当たり前の結論を導いた ことである。この3ステップのいずれも偉業と呼ぶにふさわしいが、中でも特に素晴らしいのは、2つ目の    ○ ものすごく大雑把に計算した 点にある。たとえば、    ○ 「経済成長」は「所得」を増やし、「貯蓄」は「資本」を増やす      から、等式「資本/所得 = 貯蓄率/経済成長率」が成り立つ この手の超アバウトな計算

            あなたはどの国で働きますか?

            あなたはどの国で働きますか? グローバル経済の帰結として出てくるのは、世界の賃金と物価の水準が等しくなっていくこと。つまり、これからの時代、職種が同じならどこで働いても収入はほぼ同じで、暮らしぶりが同じなら生活費もほぼ同じということだ。あなたは日本で働いてもいいし、外国で働いてもいい。日本で暮らしてもいいし、外国で暮らしてもいい。あなたは自由に選べる。選ぶのは、あなただ。  ところで、世界のどこで働いてもどこに住んでも収入も生活費も同じなのに、1つだけ違うものがある。それが税

            ▽ 保険の損得

             確率はもともと博打の損得勘定から始まりました。結果が見えないことに対して意思決定するための道具です。行く先がはっきり見えない(確定していない)という意味では、人生もまた博打みたいなものといえるでしょう。  結果がすべて決まっていたら面白くない。未確定の未来だから面白い。確率は、だからよりよく生きるための道具でもあるのです。ここでは保険について考えました。   ▷ 保険金殺人の成功率   ▷ それでもあなたは医療保険に入りますか?   ▷ 原発誘致という逆保険の論理   ▷

            それでもあなたは医療保険に入りますか?

             卒業生はみんな人脈だと私は思っています。何かのときに頼りにしたいし、頼りにされたい。さて、先日卒業生からSNSを介してメッセージが入りました。保険業界で働く卒業生です。私が以前に骨折して入院したことを知っていて、連絡をくれたようです。どんなことであれ連絡をもらえるのはうれしいものです。喜んで受けて立ちましょう。  以上がメッセージの要点です。この場で順不同で答えます。  まず(2)についての私の見解から。  日本は公的医療保障が手厚い。すべての人が「健康保険」に加入して

            携帯電話第一声の世界標準

            【問題】下の文章の5ヶ所の空欄 "_____" には同じ言葉が入ります。さて、その言葉は何でしょう?  携帯電話(スマートフォン)の第一声で「もしもし」というのは日本人だけだ。世界の多くの人たちは、それとは異なる万国共通のある言葉から始める。東南アジアの人も中東の人もアフリカの人も「もしもし」とは言わない。  では、何と言うかというと、"_____" だ。二言目はみんなバラバラだ。大抵の人は自国語で、各自の流儀で、そして個々の要件に応じて話を進める。でも、東南アジアの人も中

            プログラミング的思考とは?

             まず、プログラミングとは何者か?  デジタルの世界というのは、コンピュータの中だったり、インターネットの中だったりするわけですが、もっと広く言うと、電気で動いている物なら大抵それに含まれます。  ところで、そこで何かを実現するのは実は意外と簡単なのです。なぜなら自然条件に左右されないから、そして人の感情みたいなものに動かされないから。  ロケットを打ち上げるには、風の強さや向き、空気抵抗、部品の強度・配置・バランスなどいろんなことが影響します。ですから、それらすべてに注意

            人工知能の3つの柱

             人工知能の燃料は、ビッグデータです。すなわち統計なくして人工知能は動きません。燃料を力に変えるエンジンが、数学です。エンジンが変われば、得られる力も変わります。そしてそれらを制御するのがプログラミング。規則正しく事を進めるための仕様書です。すなわち「統計+数学+プログラミング=人工知能」と言っても過言ではありません。  統計で大事なのは「社会を見る目線」です。数字の処理より、むしろ感性が大事です。また、ここでの数学の使い方は、理論をはめ込むことです。計算は機械がやります。

            割り算を腑に落とす

             先日「会社の数字読み方セミナー」なるものを受講した。なぜ受講したかというと、会計の仕方・読み方になんだかピンと来ないものを感じていて、それを解消したかったからだが、案の定、ある部分で躓いた。どこで躓いたかというと割り算だ。次の式である。  いや、この式に至る過程を追いかければ、私にも理解できる。聞き慣れない用語もなんとか理解できた。この式に当てはめれば、計算もできる。でも、なんだか腑に落ちないのである。  なぜなのか。しばらくして分かった。分母が小数なのである。分母は「率

            ご利益 と 利益

            「ご利益」は「ごりやく」と読むが、丁寧語の「ご」を外すと「利益」となって、読み方も「りえき」と変わる。そして、意味も大きく変わる。  ご利益は神様に対して使われて、利益は経済活動の中で使われる。  利益とは、お金が増えることを指す。そこで問題になるのは量だけだ。質は問題にならない。すなわち、利益というとき、その文脈はひたすらお金の話であり、しかも量の視点しかないのである。  一方、ご利益というのはお金の話に限らないし、量よりも質が問題になる。たとえば縁結びというご利益があるが

            ▽ Python を使ってみよう

             四則計算(加減乗除)と if 文(条件分岐)と for 文(繰り返し)でだいぶ格好つきます。それっぽく見えます。実際、この3つでかなりのことができます。   ▷ Pythonで加減乗除と+α   ▷ もし Python に出くわしたら   ▷ Python グルグルとぐろ巻く  それぞれのコードの中で input 文(入力)と print 文(出力)も使っています。これらのことに加えて 変数 の種類が分かれば、大丈夫。やりたいと思ったことが、ほぼ一通り出来ることでしょう

            Python グルグルとぐろ巻く

             初めに次のプログラムを入力・実行して、for 文と print 文の動きをつかんでください。 for i in range(5):    print(i)for i in range(1,10): print(i,end=",") if i==5: print()  〈解説〉しながら〈結果〉を示しましょう。Python では「整数は 0 から始まり」ます。1行目の for 文は「5回転する」ということですが、その間に変数 i は「0 → 1 →