2019年10月の記事一覧
やりたいこと、やるべきこと、やりたくないこと、と言う三つ巴の中で、やっていること、やっていないことの境界線と、やること、やらないこと、と言うスペクトラムが存在する。
noblesse obligeと思うと、やるべきことを真摯に向き合うべきだろうか…
突き詰めて突き詰めて突き詰める。
それが正義だと思って突き詰めて、やるだけやり切って最期の姿が凄惨になる、と言うことは、間々ある。
一方、誰かが撤退と口にした時、思い止まらせた結果、社会復帰できた人もいる。
人の命に線を引くこと、人生に寄り添うこと、紙一重で難しい。
若手、中堅のカットオフ値不明だが、少なくとも僕も歳をとってきた、と言う自覚が出てきた。そんな中で感じることは、患者さんと自然体でコミュニケーションが取れるようになってきたこと。多分、医者であることと個人であることとが馴染んできた結果なのだろう。
何処まで煮詰めれば本当に誠意があると言えるのかと、いつも悩んでしまう。頑張れば頑張るだけ結果が返ってくるわけではない一方、頑張りが足りなければ根本的に結果を得られる事はない。
極端な人間なので、誠心誠意の診療と言うフレーズに呪われている。
正しいと言う事は、思うより難しい。
今日やれる事を、全てやったか。全ての患者さんにベストを尽くしたか。
その自問自答に胸を張って答えられたなら仕事終わりのタイミング。
明けとか入りとか患者には関係ない話である。提供できない医療なのか提供できる医療なのか、その二択しかないり提供できる医療の体現として患者の前に立ったなら、コンディションの良し悪しは度外視として、プロフェッショナルに努めるべきである。
そもそもグダグダ言うから患者の前に立つな。