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知識を増やすということ

僕は、何でも自分1人でやりたいという欲と、独力でできることに意味があるという顕在意識を以前からもっている。そのため、自分の能力を高めたいという気持ちはある。とはいっても、何かに夢中で打ち込んできたということはない。

社会人になるまでは、試験があり客観的に自分の立ち位置を知ることができたし、ボリュームはあるにせよ試験問題の範囲がある程度は絞られているので対策の取りようはあったと思う。一方で、社会人になってからは、そのあたりがよくわからない状態にある。

社会でより重要とされている非認知能力などは数値化できなく、初期パラメータが低い人が鍛えるのには骨が折れるだろう。

年収や市場価値みたいなもので測るのも、相手方によって変動が大きいので
身近な社員との主観的な比較が一番わかりやすいが、小さなコミュニティの話になるのであまり意味は無いように感じる。

コンペなどで社外の人間と競うことがあるにしても、個人の力なのか会社の力なのかはよくわからない。(大部分は会社の力だと思う)

社内評価も一応、あるにはあるが評価基準が会社ごとで曖昧であり、一定以上の能力があれば声の大きい人間が出世しやすいとも思う。

業務に関する知識を取り入れ、スキルを磨くのが、能力の向上を実感しやすいとは思うが、あまり面白みを感じない。言ってしまえば、半分(以上かも)受け身の努力になってしまうからだ。

自分の仕事が生涯やり続けたいことである人はそれでもいい。

今は能力を高めるというよりも知識を増やしたいと考えている。

何のために増やしたいかと問われると、正直なところ明確な目的はない。暇つぶしや自己満足の部分が大きいのだが、知らないことが多いなと日常で感じることがあるので、自分が興味ある分野の知識を増やしたい。

知識は使ってなんぼという人がいるかもしれないが、僕はインプットだけでも結構満足すると思う。たとえ使う機会がなくとも、自分の中に知識があると事実が向上心を高めてくれる。

能力を向上させることはどうしても競争意識がちらつくが、ただの興味本位で知識を吸収するだけであれば、競争感が少なく自分のペースで取り組めるので、より満足感を味わえると考えている。ずっと臨戦態勢だと疲れてしまう。能力は戦う場面で使えばよい。

結局は、知識といえども有事を想定して訓練している自衛隊みたいなものかもしれない。そこまでストイックでもないが。ただし、その対象は己のみである。


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