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心にも柔軟剤を
日々、人それぞれ家事や労働、育児などやることで溢れている。
やる「べき」ことの強制ではないはずなのに、いつの間にか物事に追われて気がつくと疲労困憊、得た分なのか思っている以上に消耗している気もする。
たとえ、自ずと望んだ道であれ、人間には理性や欲望といった葛藤が伴うので、そうもまぁ頭に描いたように、夢にみたようにスマートには生きられない。
ご多分に漏れず、自身もそのループで時々迷子になることがある。
「いっそ無になりたい」と願うこともあるが、日々は待たずともやってくるのでそうも言ってられない。
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そこで身を救ってくれるアイテムのひとつが私にとっては「本」なのだ。
バキバキに心が折れた時もゴリゴリに凝り固まっている時も、読書は自然と心や脳を解きほぐしてくれる。
エッセイなら誰かの生き方やアイデア、物語なら自分とは異なる人生や世界観。
読んでいる間は、全く別の世界にいるという特別感のようなものも好きだ。
そして活字だけという想像力を使う刺激もまた、好きな理由。
挿絵があれども、そこに思い描く脳内の世界や感情は私だけのものだ。本を開閉するだけで、自由に現実とその空間を行き来できるところも時空旅行のようなイメージに近しい感じがしてやめられない。
これからも読書は、付かず離れずの趣味だと思う。
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