番外編 クロタの黒い花 少女塾 企画展 喫茶 黒☆兎☆星
クロタが居なくなる前のお話です。
クックはクロタの大事にしている黒い花がずっと気になっていました。
ある日思いきって聞いてみました。
「その花の匂いをよく嗅いでみていい?」
クロタは「どうぞ」と言いました。
クンクンクン…
香りはとても弱いものでしたが懐かしいものでした。
クンクンクン…
梅の花の香りのような
ミカンの花のかおりのような…
クロタの居なくなった今でも時々思い出しては
なぜ僕はクロタに花の名前を聞くことが出来なかったんだろうと思うのでした。花の名前だけではありません。あんなに一緒に居たのに肝心なことは何一つ知らなかった自分に腹が立つのでした。
物語のお人形は
6月16日から開催されます
市川こずえ先生主催の少女塾 企画展「喫茶 黒☆兎☆星」にて展示と販売をいたします。
令和元年6月16日23日30日7月7日14日21日(毎週日曜日開催)
12時~18時
少女塾
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-28-3 ジャルダン吉祥寺105号
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www2.plala.or.jp/omocyabako/ おもちゃばこ