気持ちのすり替えについて
父は2020年7月7日に亡くなった。
上記の写真は生前、父がデイサービスの遠足で行ったディズニーランドで、父本人が撮って送ってくれたものだ。車椅子の目線だから少し低いのがわかる。私はこの写真に弱くて、見るとなぜか涙が溢れてしまう。でもその理由がはっきりわかった。
父はディズニーランドに行きたいと言っていたが、私たち家族ではケアの限界や不安の方が多きく連れて行ってあげれなかったので、こういう形で叶ったことは私も父本人も満足で、今も後悔はない。
でも今まで感じたことと別の気持ちが私から滲み出てきた。
「父ちゃんと一緒にディズニーに行きたかった。父ちゃんと遊びたかった。父ちゃんの笑顔が見たかった。」
びっくり。私は父ちゃんに甘えたかったらしい。
父は私が2歳の頃から障害者で、私含め家族が介助するのが当たり前の生活だからディズニーの話も自然と「連れて行ってあげたい(お世話してあげる)」に変換してたんだけど勘違いだったようだ。もっと純粋に父娘として同じ景色をみて楽しみたいって心の奥に隠れてた。
私はいつも自分という存在が抜け落ちて、まず他人のことを心配してしまう癖がある。それは自分の境遇が原因なのかもしれないけど、まさか今めちゃくちゃ甘えたかったなんて湧き出てくるとは思ってなかった。笑
なんだかすごくスッキリしてる。父ちゃんありがとう。父ちゃんのおかげで今気づいたよ。
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