大学受験偏差値82、TOEIC970点、IELTS8.0を達成した英語の王道勉強法②(文法編)
はじめに
文法を学ぶ目的とは?
それでは第二弾文法の勉強法について解説していく。君たちは文法を勉強するとはどういうことか考えたことがあるだろうか?
to不定詞とing動名詞の違いを知ること?
クジラ構文(もしかして死語?)を読めるようにすること?
もちろんそういった勉強も大事だし、テストの問題を解くにはそういうことも必要だ。
が、文法を学ぶメリットはそこに留まらない。
結論から話そう。
文法を学ぶ最大の目的は、文法を「使える」ようにすることなんだ
以下に文法を「使える」ようにするメリットを紹介しよう
文法を「使える」ようにするメリット
1.自分で文章を作れる→口頭で文章を作れる→スピーキング力が上がる!
2.文法理解が深まる→文章理解に繋がる→リーディング力も上がる!
3.文法の知識があれば、文章を予測できる!→リスニング力も上がる!
いかがだろうか?
文法を「使える」ようにすると、リーディング、リスニング、スピーキング能力の全てが上がる(勿論ライティング力が上がるのも想像に難くない)
しかしながら、さらっと文法を押さえるだけではこの効果は得られない。
すなわち文法は理解するだけではダメで、使いこなせるようになるまで勉強しないといけないんだ。
文法をそこそこ理解するだけでリーディングでは文章の意味は取れるかもしれない。
文法問題でもなんとなくこれかなって問題自体は解けるかもしれない。
しかし、いざ自分で話そう!とか長い文章を前からすらすら読みたい!という場合には、文法は使いこなせるレベルまで能力を高めていかなければならないんだ。
文法の具体的な勉強法
中学英文法
具体的に文法を「使える」ようにする勉強法をご紹介しよう。
実は僕は昔結構な文法オタクで、古今東西の文法書を読み漁った。また冠詞(aとthe)の使い分けをマスターしようと何十冊の冠詞の本を読んだり、海外の英文法書(Grammar in useやStephen kingのOn writingなど)に手を出したり、果てにはチョムスキーの生成文法について学び出したり笑、すごく紆余曲折した文法ライフを送っていたと思う。(文法ライフとかいう単語初めて口にしたかも)しかしながら、僕が大きく文法力を高めた方法は中学英文法と高校英文法をやり直すことだった。そして、結論として、文法を使いこなすにはそれで必要十分以上だった。やり直す際にお勧めしたいのが、思い切って中学英文法から始めることだ(現に自分も中学英文法を一からやり直しました)。
ただ、これを読んでくれているような人は中学英文法を「理解」は出来ている人が多いと思う。しかし、使いこなすにはまだまだだ。現に、完了形の疑問文をスラスラ言える人って意外と少ないんじゃないだろうか?理解できている英文法を「使える」レベルまで持っていくことが、中学英文法におけるタスクだ。
この際おすすめの本が「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」だ。
この本の良い点が
1.中学英文法が網羅されている。
2.余計な説明が無く繰り返しやすい構成
3.例文が沢山載っている
4.いきなり自分で例文を作るよりハードルが低いことです。
デメリットは解説がほぼ皆無なので、理解できていない文法は自分で調べる必要があることくらいでしょうか(といっても、ほぼないはずだよね?)
それではどう、「使える」ようにするか?
これは全く簡単な話で、自分でその文法を用いて文章を作ってみればいいんだ。泳げるようになりたければ、机に座ってフォームを理解するのではなく、プールに飛び込んで体を動かさないといけないだろう?それと全く同じで、文法を使いこなしたければ、本を読んでふんふん頷くだけでなく、自分の口を手を動かして実際に文章を作るべきなんだ。
例えば仮定法で
If 主語 過去分詞, 主語 would(could) 動詞の原形…
みたいな説明がなされている。そして例文として
If I had more money, I could buy a car.
というものが提示されているとしよう。
これをふんふんと読んであーこんな感じねと理解したら、今度は自分で主語や動詞を変えて文章をどんどん作っていくんだ。
主語がIからKoji Murofushiにしてみる、hadじゃなくてplayにしてみるなど色々変えると
If Koji Murofushi played soccer, he could win all the titles and become billioaires.
みたいな実用的な文章が作れる!(実用的かって言われたら微妙だけど笑)
文章を作る過程でどこにどの単語を配置するか自分の頭で考えるので、文法の理解がより深まるし、何より一度自分で使えた文法は次も使えるはずだ。
これは仮定法過去完了でやってみると
If I had had more money, I could have bought a new drink at Starbucks.
If I had had much more money, I could have even bought a Starbucks company itselfJ
そうか、hadの後に過去分詞が来るからhad hadみたいな変な感じになるんだな。過去のことを言いたい時はコンマ以下の文章は助動詞+haveの後に過去分詞と同じでいいんだなというのが実感してわかるはずだ(ちょっと難しい話が続いたかな?でも説明するには難しい用語を使わないといけないの、ごめんね。)
結論、読むと難しい文法でも、使ってみるとその複雑性を紐解くことができる。ひいては使える。自分で理解して使いこなせるってことは、ライティングでもスピーキングでもそれを使って文章を作れるようになるって寸法だ!
この本を何回も繰り返し、自分で文法を使って例文を作る。そしてそれを口頭でスラスラ言えるまで反復すれば、それだけでもスピーキング能力はグンと上がります。実際、話せないよって言ってる人は中学英文法も使いこなせない人ばかりだったりする(実は中学英文法のレベルって結構高いよ?)
高校英文法
次に高校英文法でもこの反復練習を同様に繰り返します。
そして、高校英文法になると文法理解が怪しいところが出てくると思います。
なので、文法理解しやすく、高校英文法を網羅している本として「一億人の英文法」をオススメしてます。
この本の良い点が
1.英語のキモチがわかる(仮定法になぜ過去形を使うか、等のネイティブ感覚!)
2.口語で使えそうな例文が豊富
3.読み通しやすく、面白い
で、僕はいまだに愛読してるし、本当におすすめ。あんまり他の本の悪口言いたくないんだけど、緑色の本とか黄色の本は勉強意欲が削がれる恐れがあるから、おすすめはしないよ。
また、書籍を読めない、と言う方にはスタディサプリの英語講師「関正夫」先生の講座を受講することをオススメします。
僕は名だたる塾や予備校でも英文法の授業を受けたことがあるのですが、それらの追随を許さない分かりやすさ(ってか一番わかりやすかったかも。)、カリスマティックで英文法の真髄に触れる良い授業だったのでこちらも「文法の理解」にはオススメです(でも、「使える」ようにする練習を怠らないでくださいね!)
目的別オススメ勉強法
●大学受験
基本的には上記に述べた勉強法で文法問題に関してはほぼ満点を狙えるはずだ。
厄介なのは語法問題で、例えばmake it a rule to~だったり〜を知らないと解けない問題があると思う。こういうタイプの問題に対してネクステだったり頻出1000だったり分厚い問題集を渡されると思うが、一からコツコツ解いていくのはお勧めしない。というのも、分厚い割に費用対効果が悪く、点数もあまり伸びず、英文が読めるようにもならないからだ。
僕個人の勉強としては、問題を律儀に解くのではなく、3日くらいで読み込んで覚えるようにしていた。こういう文法問題は結局理解することと覚えることが大事なので、解くことに満足してはいけない。時間かけずに対策したい方はぜひ文法問題集を解かないで読み込んで覚えることをお勧めしたい。
そして、和訳や英作文に関しては別の章でまた対策を譲りたい。
●資格試験(TOEIC/IELTS/TOEFL等)
TOEICの穴場のPartと言えばPart2とPart4はみなさんご存知だろう。
特にPart2と4は文法を理解している人はほぼ満点を取れる領域なので、TOEICで高得点を安定させたい方にはお勧めしたい。
具体的な対策はロバートヒルキのテクニック本に譲ル。しつこいようだが、こういったテクニック本はあくまで文法の基礎力がある人が取り組むべきものだ。なのでTOEICでテクニック本を使っても思うような点数が取れない人は是非中学英文法からやり直してほしい。
IELTS/TOEFLに関してはスピーキングで上記の勉強の成果が発揮されるだろう。基本的に周りの受験生は文法ミスが多く、発音もデタラメな場合が多いので、発音と文法を正確にするだけで大分スコアアップすると思う。一方で、そもそも話し慣れていない人や緊張してしまう人は個別の対策が必要なので、こちらの具体的な勉強法はスピーキングの記事に譲りたい。
●話せるようになりたい!
自分はどのレベルの会話ができるようになりたいか、というのが大事だ。正直日常会話の90%は中学英文法が使いこなせれば大丈夫で、あとはいかに語彙を増やせるかという戦いになる。なので、日常会話ができるようになりたい人は発音の勉強と中学英文法の復習をお勧めする!
そして、ビジネス会話やアカデミックな分野に携わる方は高校英文法まで使いこなせるようになる方が無難であろう。特にビジネスシーンやアカデミックライティングではClear and conciseが要求されたかと思えばroundaboutな表現が好まれたり、clichéをわざと使ってみてウケを狙ってみたりと楽しいことがいっぱいだから、文法は最低限レベルで使いこなせるようになろう!
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