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キュレーション系メディアを利益につなげるコツ【第4回利益を生み出すマーケティング】

本記事はエイドリアン・スライウォツキー著「ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか」をマーケティングに応用した内容となっています。
 
利益アップにつながらなければマーケティングに価値はない。「利益を生み出すマーケティング」というタイトルで、利益につながる実践的なマーケティング手法を紹介しています。
 
第4回は「臨界点を目指せ-スイッチボード利益モデル」に基づいたマーケティングを紹介します。
スイッチボード利益モデルとは、要約すると
①優秀なリソースを手に入れてパッケージ化する
②パッケージが必要なところにリソースをカスタマイズして供給する
③シェアを伸ばし、需要側と供給側の双方から求められることで莫大な利益を得る

という3つで構成されています。これを現代マーケティングに応用して説明します。

キュレーション系メディアの価値


現代の日本のマーケティングで、スイッチボード利益モデルはコンテンツマーケティングにおける「キュレーションサイト/アカウント」が当てはまります。
キュレーション系はオンラインで人気を獲得している記事や投稿を集めてカスタマイズすることで、ユーザーにとって「探さずとも見つかる」という価値を提供しています。一見オリジナルのコンテンツが無いので「ファンを獲得できないのでは?」と思われがちですが、適切なポジションでシェアを伸ばすことで、ユーザー側からは「このメディアを見れば十分だ」、企業側からは「このメディアに取り上げてもらえれば見てもらえる」という形で双方から求められます。すなわちスイッチボード利益モデルが完成し、広告やアフィリエイト及び自社サービスの紹介等で「莫大な利益」を手にすることが出来るのです。例えばGunosyやSmartNewsはAIを利用し、上手くユーザーを集めて収益化できています。

ここからわかることとして、利益に繋がるキュレーション系メディアの在り方が3点あります。
質の良いコンテンツを集める
・集めたコンテンツをユーザーが求める形でカスタマイズする
・SEOやSNSのアルゴリズムを戦略的に制する

それぞれ詳しく説明します。

質の良いコンテンツを集める


スイッチボード利益モデル①「優秀なリソースを手に入れてパッケージ化する」からもわかる通り、この利益モデルを実現するためにはまず、「優秀なリソース」を集める必要があります。
キュレーションだからと言ってむやみやたらにコンテンツをかき集めるのでは無く、品質を見極めて、ユーザーが本当に欲しがる記事や投稿を集めましょう。キュレーション系メディア構築の中で、この工程が特に右脳的・感覚的な能力が必要になってきます。センスの良い人物やメディアのカテゴリーに理解の深い人物を引き入れてみてください。

集めたコンテンツをユーザーが求める形にカスタマイズする


どれだけ良質なコンテンツをかき集められたとしても、それを上手くパッケージ化して提供できないとキュレーションの価値が生まれません。例えばLINEニュースはユーザーの閲覧情報を機械学習して、個人個人にカスタマイズされた記事を載せているため、多くのユーザーに見られています。
機械学習は少し大袈裟かもしれませんが、実際にキュレーション系のサイトやアカウントを作るときは、ペルソナを設定し、「誰に何をどのように伝えるか」を明確にすべきです。ペルソナのためにカスタマイズされたメディアを目指してください。

SEOやSNSのアルゴリズムを戦略的に制する


スイッチボード利益モデル③「シェアを伸ばし、需要側と供給側の双方から求められることで莫大な利益を得る」でポイントとなる「どうやってシェアを伸ばすか」ですが、ここに左脳的・分析的な能力が必要になります。アナリティクスを定期的に分析し、SEOや各SNSのアルゴリズムを徹底的に調べ、PDCAサイクルを回して改善していきましょう。戦略的にシェアを伸ばすことで、「〇〇といえば□□」といったブランディングにも成功していきます。

リポスト系アカウントが目指すべきこと




ここまで利益を生み出すキュレーション系メディアについて解説しましたが、ここからは特にSNSマーケティングにおける「リポスト系アカウント」に絞って説明します。
特にInstagramで活用されやすいリポスト系アカウントですが、目指すべきゴールを正しく明確に設定しないと、運営コストだけがかかり続ける負債になってしまいます。
リポスト系アカウントが目指すべきゴールは以下の2種類だと考えています。

  1. とにかくフォロワーを集めて広告主にとって魅力的なアカウントを目指す

  2. 自社商品・サービスのカテゴリーに興味があるフォロワーを集める

1の「とにかくフォロワーを集める」の場合、該当SNSのボリュームゾーンがどこなのかを調べ、そこに刺さるコンテンツをリポストするようにしましょう。例えばInstagramであれば10-20代の女性です。
2の「カテゴリーに興味があるフォロワーを集める」の場合、自社の商品・サービスを購入するのはどのカテゴリーに興味がある人なのかを明確にしてください。カテゴリーによってはユーザーの母数が少なすぎてアカウントが死んでしまう場合もあるので、ボリュームゾーンに刺さるコンテンツも織り交ぜるのがポイントです。

リポストを依頼する時のポイント


最後に「リポストしたいが、どうやって許可取りすれば良いか」という方のために、リポスト依頼時のポイントを紹介します。筆者自身、元インフルエンサーなのでリポストの依頼がよくきていたので、依頼される側目線の意見として参考になると思います。
ポイントは
・返信を強制させない
・リポストの依頼である旨を最初に伝える

この2点だけです。以下、テンプレートを載せておくのでご利用ください。

【リポストのご協力のお願い】
※リポスト不可の場合はご連絡ください
※ご協力いただける場合はダブルタップをお願いします
〇〇様、はじめまして、(アカウント紹介)を運営しております、〇〇です。
この度、本アカウントで貴殿の該当投稿をリポストさせていただきたいと考え、連絡いたしました。ぜひ紹介させていただければと思います。
掲載不可の場合は、その旨をお知らせください。
今後ともよろしくお願いいたします。

まとめ


今回は「スイッチボード利益モデル」に基づき、コンテンツマーケティングにおけるキュレーション系メディアの運営について詳しく紹介しました。
利益を生み出すキュレーションメディア運営のコツは

・質の良いコンテンツを集める
・集めたコンテンツをユーザーが求める形でカスタマイズする
・SEOやSNSのアルゴリズムを戦略的に制する

の3点です。ぜひこの記事を参考に、自社のブランドに最適なコンテンツマーケティングを始めてみてください。


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