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やっときた落とし込みの時間

上記が前回の記事なんですが、みなさん読んでいただけましたか?実はいつも試合を見るときのポイント、指導者だったときの感覚を思い出しながら記事にしてました。正直ここまで、ヴェルディ戦を見たときに不安がすべて的中してしまうと思いませんでした…。そりゃ、プロなんかはすぐ気づきますよね。正直複雑な気持ちでした…。

さて今回は、前回よりも推測が増えますが、来週の栃木戦に向けて、どのように変化するのか。特に仕込む時間、スカウティングもできる時間の両方があるので、少し考えていきたいと思います。

1 現状の整理(改善点)

詳しい攻撃の方法などは、上記の記事をご覧ください。
結論から言いますが、現在の苦しみながら選手やスタッフたちが積み重ねた攻撃や守備に関しての変化は間違っていないし、根本的なビルドアップによる崩しの取入れからの縦に早い攻撃、ブロックとプレスの考え方は間違えていないと思います

ただ勝てないことには当然原因がありますし、変えるでしょう。そう考えると、調子のよかったここ数試合の変化をヴェルディがしっかり封殺してくれたので、考えやすいのではないかと思います

2 守備時の改善点

大きく分けると2つあると思います。
1つ目は、ゾーンディフェンス(プレスに行かない守備)とハイプレスの線引きの統一と裏への対応。
2つ目はセットプレーにおけるゾーン守備

この二点だと思います。

〇守備の線引き

上記の記事でも書きましたし、ヴェルディ戦も何回もやられていたポイントですが、守備におけるプレスのかけどころが常に高すぎるんです

図1

高すぎるプレス①

図2

高すぎるプレス②

図3

高すぎるプレス③

図1~図3の一連の動き。これで京都戦以降の全試合やられています。監督や選手のコメントでもあるように守備からビルドアップ阻害はわかります。ただあまりにもプレスが高い。序盤がうまくいくのは、キックオフ時はスタートラインを高くできるので間延びしにくいだけです。上記は基本、バックパスをイメージして作成しましたが、ヴェルディや徳島はこの深みを取る受け方で剥がすことが本当にうまい。誘い込まれていたと思います。

特に523や541をとる場合、WBが上がるより、ボランチのほうが上がるのが早いため、プレスでもはがしきれるチームにはしっかりプレスをコントロールしなければいけない。ここ数試合感じるのは、大宮が本当に取りたいプレスゾーンはいったいどこなのか。それをコントロールして「行く行かないの判断」をする選手がだれなのか。特に前者がまったく見えてこない。
守備において一番の問題点はコーナーキックではありません。そこに至るこのリスクかけすぎのプレスが根本的な問題なんです。なのに栃木ほどスプリントの意思統一がない分、中途半端なんです。ただこれをはがせるチームはJ2だとヴェルディ、徳島、琉球、新潟くらいだとは思いますが…。

だからこそ、中断期間はどこを取りどころに設定するかは見るべきポイントだと思います。

図4

プレス位置

理想はミドルゾーンの少し前でしょうか。そして前線がしっかり押上げできてることを判断すること。そしていけないなら後ろが待ての指示を出すこと。このプレスのかけどころは練度はともかく、やり方なら一週間もあれば十分指導できると思います(実際不格好でもできました)。

ただ今までのプレスも悪いわけではないです。終始やることがダメなのも忘れてはいけません

〇セットプレーのゾーンディフェンス

これはどうするか。本当に分かれると思います。結論から言えば、マンツーとゾーンの併用をしたほうが大宮にはあっていると思います。

図5

コーナーゾーン①

図6

コーナーゾーン②

図7

コーナーゾーン③

図8

コーナーゾーン④

あまり解説少なかったので、少しだけ。図5~図8を見てください。めちゃくちゃいわれていますが、マンツーでもゾーンでもどちらも利点があり、どちらもデメリットがあります。一長一短です。根本的にはコーナーを上げすぎなのが失点の本当の原因なのを忘れてはいけません

ゾーンですがフィールドの時と基本同じです。網にかける守備です。イメージがつきやすいのは図6でしょうか。ラインで区切り、ゴールに近い順に空中戦の強い選手を配置すること。この守備の最大の利点はなんだろうか。個人的には3つあると思います。

1つ目は、ボールだけに集中できること。サッカー経験者ならわかると思いますが、人とボールを同時に見ることはかなり難しいんです。だからこそシンプルにボールがくる場合は、ある程度ゾーンのほうが負けにくい…というかマークを外してシュートなどのエラーが起こりにくい。

2つ目は大宮に適するか不明ですが、理不尽な空中戦が強いられにくい。マンツーは基本個人勝負。身長差があればかてません。その分、ボールだけに集中する分、危険なゾーンに長身を配置もできるので、理不尽にフィジカルで殴られにくい。

3つ目はこれが肝かと思いますが、カウンターにつなげやすい守備だということ。大宮のコーナーは余裕があるとき、キッカーサイドに蹴りだすこと多くないですか?そしてイッペイ選手や奥抜選手が持つこと多くないですか?これはゾーンの場合、守備選手をこちらの意図で配置できるので、カウンターを設計しやすいのが要因です。大宮が意図しているように…見えることもあるかな?くらいですが…。

ただ現状、図7や図8、特に図7のニア狙いが狙われてます。特にメリットの2つ目が大宮には合わない。根本的に空中戦強いんです。だからこそ、この変化に関しては見るべきポイントの1つだと思います
個人的には、ストーンにイッペイ選手、ショートコーナーに奥抜選手置いて、それ以外はマンツーマンのほうが守りやすいかな?と思っています。ちなみにゾーンにニアのフリックからゴールはめちゃくちゃ難しい。いつかのミドルもですが、普通無理。

3 攻撃時の改善点

これに関してもとてもシンプルですが、攻撃より難題。小島選手以外の攻撃の出口(スイッチ)をどう作るか。これにつきます。正直、私もあまりイメージがわきませんが、自分ならどうするかで考えてみます。

〇ボランチのロールの変化

上記の記事でも書いた課題ですね。わかり切っていることすが、三門選手の上がりと小島選手アンカーだけではなく、三門選手アンカーで小島選手の上がりも作らなければ話になりませんつまり両サイドで同じ攻撃の型ができなければ、じり貧になります。どのチームも小島選手を押さえればいいですから。

しかも小島選手はこれができると思います。シャドーの時はできてましたから問題はその時のアンカー役の選手がどういう役割の選手を持ってくるのか。ケガでなければ、大山選手を使ってみては?と思います。どちらにしても、次節にこのロールが両サイドでできるかも見どころの一つだと思います。

〇今こそ使うべき、ボランチのCB化

三門選手が序盤やっていたことですよね。今回は意味合いが違います。小島選手へのパスコースを開けるために、小島選手が落ちること。相手の守備を混乱、機能不全にできると思います

今までは出しどころがなくて、三門選手が降りてくる。受動的なものでしたが、次節以降、小島選手へのマークは絶対にきつくなる。こちらが能動的にCB化ができる。しかもドリブルもできる。絶対にやったほうがいい。これもやってくれるかどうかはポイントの一つですね。

〇シャドーでの出口の創出

これを黒川選手以外できるかどうかですね。今回も菊地選手ができると踏んでの起用だったと思いますし。昨年の茨田、今年の小島などとにかくここに出繰りがあるかどうかどうかで、マーク分散がかなり違う。今の選手層ではここが足りない。ならシャドー小島選手、ボランチ小野選手起用が一番可能性を感じます。ここに関しては、まったくいい案思いつかないので、純粋に不安と期待半々ですね。

4 次節に向けて

栃木についての守備は上記記事を参考にしてください。ぶっちゃけ前からくるので、ある程度はがせると思います。ただ後ろ三枚なので、一枚は必ず小島選手についてくると思います。で、カウンターはヴェルディより何倍も鋭い。特にここ数試合やられたのと同タイプの明本選手もいる。多分やられるでしょう。ただこのやり方は変化はあっても、変更はだめです。積み上げるんです。また栃木もここ数試合、大宮と全くおなじプレスの間延びで失点しています。チャンスはたくさんある。そこをどうするか。

個人的には、選手起用に関しては小島選手を前にもっていくか、それなら小野選手がポイント。三門選手を使うのか俊樹がいない今、だれを起用するかキーパーは変えるのか。この3点が大きな起用のポイントではないかと思います。

5 最後に

正直、この勝ち点だし批判はしょうがないと思うんですよ。勝ててないし。ただ罵倒は本当にやめませんか?厳しい言葉と悪意のある煽りや選手・監督への罵倒。これは普通にあってはいけないと思うんです。相手も人間なんですよ?罵倒から批判に変えませんか?ヴェルディ戦に関しては、前回の記事の課題を完全につかれていたし、この程度のレビュワーに読まれるのにマイナーチェンジしない監督とコーチに否があると思うので、論理的に批判しようと思ってます。気持ちがこもってないだのやる気がないだの、外野からわからない推測だと思うんです。そこを罵倒するのやめませんか?

自分の記事は賛否の前に、試合を見るときにここを見るといいかな?と思うところを書こうと思っています。できるだけ中立にとは思っていますが、どうなんでしょう。基本身内びいきですしね。ただ罵倒はやめませんか?これだけは本当に思います。やるなら批判にしませんか?

では今回はこの辺で!

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