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セットプレーは何を注目して見るべきか

Jリーグが3月中頃まで延期になってしまったため、レビューが書けないので、この機会に少しずつ、少しでも知っていると楽しい視点をもとに、レビューを書いていきたいと思います。まずは、今年度気になっている人も多いと思われるセットプレー、とりあえずコーナーキックから見ていこうと思います。(スローインやフリーキックはまた後日書くかも・・・)

目次
1 最近の大宮で気になること
2 セットプレー基礎編
3 どうすれば得点できるのか(ニア編)
4 最後に

1 最近の大宮で気になること

みなさんも感じていませんか?昨年の中終盤くらいから、水戸線までの試合を見て、「まったく得点の匂いがしない」「失点の匂いしかしない」ということを。でも漠然とした感覚で何を考えなければいけないか意識したことないのでは?と思います。ではどうすればいいのでしょうか。今回に関して、セットプレー時、観戦するときに知っておくと見る視点になるポイントは、

「いかに相手(DF)の意識を選手(攻撃選手)から反らすか」

これに尽きると思います。ここより先は一例で、大宮がやろうとしてること?を語っていこうと思います。

※なおキッカーが悪い、身長が足りないなど、どうしようもないことは今回考えません

2 セットプレー基礎編

まずコーナーキックを語る前に、ほとんど言われていない基礎的なことから話そうと思います。まず、当たり前ですがキッカーによってどのように得点しに行くかが決まってきます。以下の2つの図を見てください

図1

図2

図1のことをインカーブ、図2のことをアウトカーブと便宜上名付けるとします。正直、諸説あると思いますけど、私はインカーブのほうが得点につながると考えています。細かく説明することは、趣旨に反するのでしませんが、ゴールに直接向かう方が得点につながりますよね。アウトカーブの場合は、ゴールから逃げていくので、身長が足りない場合はゴール前にもう一度折り返す必要があるからです。

図3

とりあえず、インカーブを想定して考えた基本的な配置です。普通はワントップが一枚残り、そこに相手CBがチャレンジとカバーで2人残ります。

ここでサッカーで分からなくなるのが、青11と青2のフリーマンですね。ストーンといわれることもあります。このあと詳しく述べますが、青11はゴール前でキーパーの邪魔をする相手選手につくこと、青2はニアのスぺースに走りこむときに(ボールを送るときに)蹴りだすことを目的としています。※ニア・・・near、近いところ
 ファー・・・far、遠いところ

3 どうすれば得点できるのか(ニア編)

我々大宮サポーターはここ数年は大前の超ピンポイントキックとフィジカルによるごり押しでセットプレーを行っていたが、今シーズンはそうもいかない。キッカーも大前ほどではないし、なによりも身長が足りない。しかし、勘違いしてはいけないのは、セットプレーであっても基本的には守備側が圧倒的に有利です。なぜなら少しでもボールに、最悪選手にぶつかっているだけで、得点はかなり難しくなるからです。だから今回は珍しく、今の大宮の状況を考えて、攻撃を見ていきます。

〇ニアへ蹴りこむ(ショートコーナー編)

私のかでの答えは、仕込んでるかは不明だが、よく大宮もあるニアが一番の勝負どころではないかと思う。また大宮の選手層を考えるとショートコーナーはかなり効果があると思います。

最初に述べましたが、DFの目線から攻撃選手の目線をそらす必要があります。ではそもそも一番選手が見なければならないのは何か。それは「ボール」です。某バスケ漫画でも言ってましたが、とにかくボールに視線が集中します。だからこそ、ボールを動かして目線を動かす必要があります。

図4

図4が典型的なショートコーナーの形です。この場合は、赤6がボールを受けにきて(大宮の場合は奥抜の想定)、そこにマークの選手が付きます。そのため、攻撃と守備側で2対1の状態になりますね。この時の守備はできるだけ2対1で対応して、とにかく抜かせないこと。ストーンの選手は交わされた場合以外は前に出ないことが鉄則です。

図5

図5がストーンの選手(青2)がマークについた場合です。普通の2対2と違って、攻撃側にかなりスペースがありますね。またストーンがあけた場合、ニアにも印のように広大なスペースがあります。クロスあげるのも簡単ですし、スペースも多いですよね。良くウイイレで見るニアの選手が近づいたところに蹴りこむことと同じですね。(やってみてください!)

しかし、ストーンが動かなくても、かわされてしまえば、ストーンの選手が出ざるを得ないので、とにかくかわされない必要があるのはわかるでしょう。

図6

ただ当然リスクもあるため、大宮が最近行っているのは、全員守備ですね。
そうすればショートコーナーに対して2対2で対応してもスペースは埋まりますね。

図6

しかし、当然前線にだれもいないため、カウンター対応の選手を除いては相手も攻撃してきます。セオリーなのはキーパー前に行き、キーパーの邪魔をするポジションをとることです。

こうすれば、守備も強固にできます。ただ大宮に向いていると感じたのは、キッカーがイッペイであり、寄る選手は奥抜であるということ。この2人ならドリブルで切り込むことも、かなりの確率で成功すると思いますよね。

〇ニアへ蹴りこむ(ショートコーナー以外)

図7

ここまでを考慮して、一番堅いと想定される、全員守備でフォーメーションを考えると図7にようになるかと思います。

図8

一番7シンプルなのはキーパー前の選手がキッカーに近寄ること。そうすればマーカーの青11はついていきます。ここからがポイントで、観戦しているときも感じると思いますが、選手が近づくときは、我々の目線がその選手に引っ張られませんか?特に近くにいる選手である青9青2などが近寄る選手に引っ張られますねよね。

図9

そうすれば、図9の場所にスペースが開くため、フリックすればボールを供給できますね。特に、攻撃側は前に向かって突撃するだけなので、守備側より力をもって攻撃に行けますね。

※おまけ(ファーに蹴りこむ場合)

ファーに蹴りこむ場合は、ほぼ100%おりかえします。水戸の失点時にやられた時のような形でしょうか。ニアと大きく違うことは、ボールとマーカーを同時に見ることが難しいからです、水戸戦の失点時もボールウォッチャーになってしまいましたよね。ただ、この場合、折り返せなければ話にならないので、身長の高い選手やアジリティの高い選手を置く必要がありますので、今の大宮では中に高さが足りなくなりますね。

4 最後に

攻撃を書こうと思って、結局守備の話が多くなってしまった・・・
とにかく攻撃の場合は「いかに相手(DF)の意識を選手(攻撃選手)から反らすか」守備の場合は「いかに視線を誘導されないか」がポイントであると思います。

これまでは
1 質の高すぎるキッカー(大前)
2 パワーで殴れる(フアンマ、ロビン、河本、菊池、酒井etc...)

ですが、2つとも足りなくなっています。だからこそ、攻撃は工夫がいると思います。正直、プレシーズンからそのあたりの工夫は一切見られないので、まったく仕込んでないと思われます。

守備に関しては、より一層、選手につき、視線を誘導されない必要があります。では我々には何もできないのか・・・

指導者としてベンチに座るときによく言っていたのは

「首を振れ!」

ただこれだけを叫んでました。誰がどうとかではなく、ただ首を振れ。特に、ボールがこぼれたとき、折り返されたときなどに叫ぶようにしてます(絶対聞こえてないけど)

そうすることで気づく選手が増えてサポートになれたら嬉しいと思います!

次は何書くか決めてないので、もし要望があればコメントください!

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