詩/濡れ衣

濡れ衣

嘘をつかれて
居場所をなくした
いじめを受けて
その場から逃れた
そんな折、良寛さんを思い出す
盗みの濡れ衣を着せられて
言い訳もせず
穴に埋められた
それで良かった
助けは来るだろうか
そんなことを思いもせず
待つこともなく
ただそこに在った
宇宙として、粛々と。

三億円もらっても
もうやりたいことがないんだ
布団の上に寝転んだまま
夕となり、また朝となった
(創世記1:5)

2022年10月

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