冬の通学の思い出(003/100)
大学時代、最寄りの駅まで自転車で通っていた。少し先の駅にでれば、割と大きな駅があった。けれども、住んでいるところは住宅街で、夜更けには車もたまにしかすれ違わないようなところ。夜に立ち漕ぎをしながら、ちょっと上を見上げる。そうするとキラキラした星が見えるほどだった。
冬は自転車通学にとって厳しい季節だ。耳がちぎれるくらいに痛くなるし、手袋は絶対に忘れてはならない。仮に忘れでもしたら、手先の感覚はなくなる。
夏の汗だくの立ち漕ぎも辛かったが、冬の冷たいキンキンの風をあびながら