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テンパラナクナ〜ル

 テンパるって何なんだろーな、とふと思ったり。

1 マージャンで、聴牌になる。
2 転じて、物事の成就直前である。
3 俗に、余裕がなくせっぱ詰まっている。「彼女の前で―・って頭の中が真っ白になる」
(goo辞書より)

 ときどき麻雀をするので、1と2については成り立ちとしても理解できるんだけど、冒頭の何だろーなは、3の意味について。

 で、テンパってる人ってなんでテンパってるんだろーな、とさらに考えてみると、おそらくは「整理できてない」だけなんじゃないかと思う。

 これからやること、やるべきこと、その優先順位を確かめることなく、情報を整理することなく、勢いだけで、わちゃわちゃとやってしまってるから、自分がどう動くべきかで悩んだり、急なアドリブ案件で情報が増えて対応できずパンクして、挙句の果てには思考停止しちゃって、間違いを犯したりなんかもする。

 身の回りのテンパリスト、あるいは過去の自分のテンパりなどを振り返ってみると、やはり情報が整わず、心が落ち着かず、とめどなく流れていく物事に翻弄されてしまう、なんていうのが常習パターンだったように思う。

 じゃあ、テンパらないために何ができるのか。

 基本的には、予習・復習が必要じゃないかと思っている。過去のテンパりを思い起こして、その状況と原因を見直してみる。次に、自分がこれからのアクションにおける状況と失敗しそうな(自分が作業するうえで不安な)要素を箇条書きにでも並べてみる。

①いつテンパった?(シチュエーションはより詳しく)
②何の作業でテンパった?
③なぜテンパった?(そのとき、どんな選択で迷ったか、どんな情報を処理できなかったのか、や、怯えてた、緊張してた、などの気持ちなども考慮しておく)
④過去にも同じようなテンパりはあったか?
⑥そのときの自分に処方箋(テンパラナクナ〜ル)を与えるとしたら、行動判断における必要情報(環境)、あるいはとるべき行動はなんだったか?

 上記は復習するときに見直しておきたいポイント。そして、最後の「処方箋」としての対応策は、これからのアクションと重ね合わせながら事前に考えておく。

 Aパターン、Bパターン...とその選択肢を用意しておくと、土壇場でビビらないし、慌てないし、「あ、今◯パターンだからこう動けばいいかも」と予習していた意味がここに現れる。 

  かつてアメフトをやっていて、相手のパスカットするディフェンスポジションを守っていたが、相手のパスパターンをそもそも理解していなければ(まず頭にインプットされてなければ)、対応することができない。

 ...という辛い痛い経験をボクは何度もしてきたのだけど、少なくとも考えておけるかぎりは考えておこうよ、という教訓でもある。もちろん「頭ではわかってても身体がついていかない」ってことは往々にしてあるから、それはトレーニングで慣れをつくらなくちゃいけなくて、フィジカルやテクニックのどちらかでカバーするしかない。

 ようは、そのときに予期せぬものに出会し、アドリブでやらないといけない状況になるのが一番怖いのだ。「傾向と対策」と学生時代の試験にはよく言われたものだったけど、大人になってもそれは同じようである。

 特に、大人になると自分が選択できること、ライフステージによってしなくてはいけないことは自然と増えていくせいで、忙しさが勝って、自分がやることの復習・予習を丁寧に行うことができない。

 じつは、変えたいものがあるとき、真新しいことは一つもしなくてよくて、ただ自分の日々やっていることを見つめる時間をつくること、そのときには、ちゃんと書き出してみるなどでアウトプットして、情報を見える化させることが大事であり、それがなければ、自己のアップデートなど到底できないものと捉えたほうがいい。

(マインドマップとかで、成功にしろ失敗にしろ、自分の思考&行動のパターンを図解して、整理する癖ができたら最高なはずなんだ。自分でできなければ、誰か聞き役を立ててみるといいかも)

 やはり部屋が荒れまくって、自分のものなのにどこに置いていたかわからない、そもそも部屋のなかに何が置いてあるのかも把握できない状況は、テンパりを生みやすい。

 これは、仕事においてもそうだし、人付き合いにおいてもそうだし、生活習慣においてもそうだし、自分の思考の癖についてもそうなのだと思う。

 何度も何度も同じことを繰り返してしまっていることは、予習と復習を怠ってしまったことによるものが多いではないだろうか(極論、”性質”と捉えて開き直ることもできるけど、変えたい意志と忍耐があるのなら、怠けないようにはしたい)

 だから、テンパりやすい人ほど、その時間を確保することをオススメしたい。紙とペンがあればできるのだから(超安上がりっす!)

もし、予習・復習の時間すら取れないほどに疲弊していたり、もはやライフサイクルがそれができない環境になっていたら、今の生活基盤(住まいや職場)を大きく変えてみるってのも一つありなのかもしれないなぁ。

 以上、今後なるべくテンパラナクナ〜ルように整理したこと。

 

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