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「大山崎 COFFEE ROASTERS」に勝手に行って、勝手に感じて、勝手に学んだこと。

昨日の大山崎の続き。「大山崎 COFFEE ROASTERS」に立ち寄ったんだけど、やっとのやっとで中村佳太さんに会えたよって話。

中村さんは、夫婦で東京から京都へ移住され、独学で焙煎を学びながら開業された方。一番最初にその存在を知ったのは、ぼくがほんのり関わっていた京都移住計画が定期でやっているイベント「京都移住茶論」だった。

ぼく自身はその場に参加したわけではないけど、先日の日記にも出てきた田村さんが、「『自分たちの暮らしをもとに働き方、仕事をつくろうとしている』って意味で、近い感覚持ってるかもしれないよ」と話してくれったのがあって、中村夫妻はぼくのなかで気になる存在になっていた。

また、佳太さんは、焙煎家でありながら、ときどき書く仕事もされている。ぼく自身が「バーテンダーだけど書く」を意識してて、どんな自分の立場を生かしながらライティングできる人が増えたら楽しいだろうなぁと常々思っているのがあったから、気になるのは尚更だった。

そういう経緯があるなか、ときどき通っていた京都。知り合いがやっていたカフェ滞在中、コーヒー豆を届けにきていたパートナーのまゆみさんに出くわした。出会いというのは、突然思わぬところでやってくるもんだ。

もちろんそれだけでも十分嬉しかったのだけど、佳太さんに会えずで残念だったのも事実で、こりゃ大山崎に行くしかないなぁこれと思って思って思って、長らく思って、だけど人見知りなので一人で行くのはつらいなぁとくよくよしていた(頻繁にあること)。

その間にも、noteの日記をきっかけにSNSでちょっとしたやり取りをさせてもらうことがあって、気持ちは募るばかり。で、しんやくんという友人のおかげもあって、昨日やっとのこと大山崎に行って、佳太さんに会えたというあんばいである。

旧店舗は結局行けずじまいだったのは残念だけど、新店舗の雰囲気はとても居心地がよかった。店舗は、あくまで焙煎所&ショップであり、カフェではないのだけど、外の人、地元の人がゆるやかに集まり、焙煎の様子を眺めながら、試飲で出してくれるコーヒーと一緒におしゃべりができる空間となっている。

ぼくが友人と入ったときには、まゆみさんが「エチオピアです」とスッと水出しコーヒーを出してくれて、それから長居すること2時間ほど、アイス/ホットを5~6杯ほどいただいた。コーヒー好きには溜まらない場所には間違いない。

いろいろと飲ませてくれるが、まゆみさんは「買わなくても大丈夫ですかね~」とお客さんににこやかに声をかけていて、豆の個性を知ってもらいたい、こんな味もあるんですよ、というの飲み方の選択肢をやんわりと広げてくれる雰囲気がすてきだった。

一方、佳太さんは、ときどき豆の焙煎作業を挟みながらも、気さくにお客さんと話をしていた。たまたま「最近から大山崎に住みはじめました」というお客さんがいて、その方に大山崎のいい感じのお店やらをちょっとした冊子を持ってきて丁寧に紹介していた姿が印象深い。

試飲とともに、豆についてもときどき説明をしてくれた。こういう作り方でつくられた豆なのでこういう味わいになっているんです、みたいな、味わいの秘密をロジカルに話してくれて、へぇぇー!と思うこともしばしば。学生時代には宇宙についての研究をしていた、というのがちょっと分かったような気もした。

ただ、こと細かく説明してくれるんけど、最後のほうには、やさしい口調で「そういう説明って『どうでもいい』とまでは言わないですないですけど、結局、自分にとっておいしいかどうか、飲んでてたのしいかどうかのほうが大事ですよね」というニュアンスの話をしていた。

焙煎をするにあたって、確実に、豆に対してこだわってることはあるはずだけど、それを押し付けることなく、気になる人がいれば説明するくらいで、基本、飲むたのしみをお客さんに委ねている感じは、接客/サービスとして見習いたいことだし、大好きな立ち振る舞いでもある。

まゆみさん、佳太さんの二人の言葉、動きかた、空間、そして、ここに集まる人たちも含めた空気感に触れることができて、ぼくのなかの大山崎 COFFEE ROASTERSの存在がまた大きくなった気がする。

”大きくなった”からと言って重くなったわけではなく、その人柄に触れることができたからか、大きくはなったけどむしろ軽くなり、もっと気軽に通えるかも、通いたいなあと思ったということ。

2時間くらいの滞在で、「焙煎をやりながら書くことのむつかしさおもしろさ」だったり、ハンドドリップのお茶の良し悪し、植物の生態系、妖怪とかの民俗学のこと、エアロプレスの活用についてなど、いろいろ話ができて、すんごい、いい時間だった。

京都は散髪のために定期できてるし、米子~京都間の高速バスは大山崎にも停車するし、これから大山ではじめるバーではモーニング(ノンアルコールカクテル主体の営業時間)を考えているのもあって、いろいろコーヒーのことも勉強したいしで、行く理由はいくらかある。何より、また中村夫妻や、しんやくに会いたいから、大山崎はちょくちょく来れるようにしたい。しよう。

そういえば、佳太さんは、思っていたよりも身長高く大きいかんじがして、そのことを直接話してみたら、反対に「もっと大きいかんじだと思ってました(笑)」とぼくの印象を教えてくれた。そうそれよく言われるんすよねぇ。161㎝でぶっちぎりのチビなのに.....。

インターネットだけではわからんことって多いよなぁほんと。

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