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東京のほうが暑くて、寒い

 東京のほうが暑い。沖縄育ちのぼくはいつもそう感じている。

 今日から一年振りに都内に滞在している。今回は、6日東京、1日広島に立ち寄り、また鳥取へ戻るルートを組んだ。

 羽田空港は、心なしか人が多いように見えた。もう夏休みに入った子たちもいるのか、知り合いの子どものようにチケット取っちゃったから、終業式前にフライングしてるのか、家族旅行のようなグループが四方八方に確認できた。米子から同乗していて、機内じっとしてられず、前の席からときどきちょっかい出してきた男の子(まさにメロポン!という天真爛漫でボケまくる雰囲気)は、「これからフィリピンっ!」という台詞を誰に言うことなしに唱えていた。

 そうだそうだ、東京のほうが暑い、という話だ。そりゃあ、沖縄よりも暑いすよ。沖縄は、年間通して、温度が高い時期が長いってだけで、やっぱりコンクリートジャングルのほうが暑いのです。上京したて、一年目の夏、さらにアメフト部で、ヘルメットをかぶっての練習はまじ地獄だった(死ぬまで忘れない!)

 で、もう一つ言えるのは、東京のほうが寒い、ということ。逆説的なんですけどね。あのー、そのー、外は暑くてたまらんのだけど、さすが都会なんですよ。ちょっと施設に入るとガンガンにエアコンが効いてて、一瞬涼しいと思いきや、その冷風の強さが堪らんのですよ。入店したときの「おっ!」の刹那的刺激のための新自由主義的温度設定なわけで。

 今回は「夏なのにブリザード」現象を見越して、ジャケットを荷物に忍ばせていた(よくやった)。まさに今、適当に入ったカフェで凍えそうになったので、ジャケットを羽織って、寒すぎず暑すぎず、ちょうどいいあんばい。都会にいると、身体じゃなく、衣類での温度調整スキルむっちゃ求められるなあ。

 「都会」は暑いのに寒い、という「都怪」の話でした。お後がよろしいようで……(よくはない)。

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