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がんばろう、全国のサービス業

久々に出社した。
まだ緊急事態宣言が明けない都内。
電車はがら空き。座席は、暗黙のルールのように、ひとつ置きに開けてある。

昼間、ランチを調達しようと外に出たら、
そこらじゅうの飲食店の人たちが
テイクアウトのお弁当を、一生懸命売っていた。
というか、手渡していた。満面の笑みで。「ありがとう」と。

東日本大震災の後を思い出す。
震災の1カ月後、シゴトのため、仙台空港の再開を今か今かと待って、再開第一便で飛んだ。
仙台空港の人たちは、泣きそうな笑顔で迎えてくれた。
空港前のレンタカー屋は、折れ曲がった看板の下、プレハブの仮店舗で営業していた。被災していない店舗から、はるばる車を運んで来てくれていた。
そして、石巻に向かう私を、「気をつけて」と満面の笑みで送り出してくれた。

人のそういうところ、すごく胸を打つ。

私も、全国に展開する店舗で、サービスを提供している立場。
当時、いくつもの店舗が、津波にのまれた。
思いがけない大危機に見舞われ、来店客も遠のいた。
「今続けることに意味があるのか、どんな価値があるのか」と葛藤し、
自分のシゴトの価値を信じて前に進もうとするとき、
利用してくれるお客さんへの、ココロからの感謝があふれる。
その年、私たちのチェーンは、過去最高の成長を果たした。
実績も、人も。

私たちのシゴトは、「なくてもよいもの」か


いま、コロナという大きな危機を迎え、また、考えた。
休業や自粛を求められるサービス業。
きっと、私たちと同じように、多くの人が、自分のシゴトの意義を考えたことだろう。

世の中に、必要ないシゴトなんてない。
考えれば、今まで積み重ねてきたものとその立ち位置だからこそ、やれることがたくさんある。
軸からブレてはいけない。

いま、シゴトができることにココロから感謝して、
応援してくれる人たちにこたえたい。
頑張っている人たちを、支えたい。

がんばろう、全国のサービス業。

「がんばろう石巻」





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