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睡眠障害は人に理解されなさすぎる

私は「睡眠相後退症候群」という睡眠障害を持っている。
この病気は簡単に言うと遅寝遅起きになってしまうという病気だ。

私の場合、特に朝起きる時間が酷く遅くなっている。
最近は少し早く起きれるようになったが、症状が酷いときは昼の12時を超えることが普通だった。

つまり、私の症状は簡単に言うと「朝起きれない」である。

この病気を人に説明すると、ほとんどの人が「私も朝起きれないよー」とか「私も朝苦手!!」という言葉を返してくる。

まあ、その人も朝起きるのは苦手なのだろう。
休日は昼過ぎまで寝てしまっていることもあるのだろう。

でも、そう言われるとすごくもやっとする。

私の場合、耐えられないほど朝の眠気が酷くて二度寝を繰り返したり、予定のある日でも起きることができなかったり、酷い倦怠感で体を引きずりながら起きることが普通である。

しかし、こういう説明を付け足しても、あまり理解されない。

「起きようと思えば起きれるよ」とか「もっと早く寝てみたら?」とか「私もだよ」とか言われる。「私もだよ」と言うやつは、もう病院に行った方がいい。

だから、人に聞かれたり、説明するしか無い場面でしか病気のことは言わないし、説明しなければいけないときは「病気で朝起きれないんですよね」と言って、それに対して何を言われようと笑って当たり障りの無い返答をするだけにしている。

だけど、「私もだよ」とか「頑張れば起きれるんじゃ無いの?」とか言われるせいで、自分でも「もしかしたら、自分は病気なのでは無くて、ただただ怠けているだけじゃ無いのか」と思いはじめてしまう。

睡眠障害、特に睡眠相後退症候群に関しては「この薬を飲めば治る」という薬は無い。

夜に寝れない場合は睡眠薬をつかったり、睡眠リズムを整えるために薬を使うなどはあるが、朝に日光を浴びる、生活リズムを整える、寝る前にスマホやテレビを見ないなど、基本的には生活を変えていくしか無い。

こうしたこともあり、そもそも病気だと思われないし、自分でも怠けているだけでは無いのかと疑い始める。

そもそも、自分の好きな時間に起きて生活できるような社会であるならば「睡眠相後退症候群」という病気は無いのだろう。

だけど、今の社会では好きな時間に働いたり学校に行ったりする生活はなかなか送りづらい。フリーランスなどの働き方や通信制や定時制の学校に行くという選択肢はあるものの、特に働き方に関しては難しいところがある。

私は「過眠症」に近い症状も持っているのだが、これに関しても理解されにくい。

私は検査ではギリギリ診断に必要な項目を満たしておらず、過眠症という診断はできないのだが、私の生活を見る限りほぼ過眠症だろうと主治医に言われている。

過眠症はとにかく寝てしまう病気である。

眠気というのは誰にでもあるものであり、昼寝をする人も多いだろう。
だからこそ、過眠症は人に理解されにくい。

「昼寝多くない?」とか「頑張って起きていようよ」とか「私も眠いよ」と言われてしまう。

酷い人だと場所や場面関係なく寝てしまうのだが、それでも理解されにくいのが現状だ。

ナルコレプシーは最近になってテレビや漫画で取り上げられるようになり、知っている人も増えてきている。

「いきなり寝ちゃうんでしょ?」と言われるが、他の病気もそうなように人によって症状は違う。

私の場合は軽症であるため余計理解されにくいらしく、「寝過ぎだから起きていなよ」と言われてしまう。でも、寝ないと頭が痛くなったり、酷い倦怠感に襲われる。

病気のつらさを全て理解してくれとは言わないが、せめてそっとしておいていただけないだろうか。

もし、まわりに睡眠障害だったり、睡眠障害かもしれない人がいたら「頑張れば起きれる」とか「私もだよ」と言わないでほしい。

「でも、私も本当に朝起きれないんだよ」と思うのならば一回病院に行くのをおすすめする。睡眠障害は精神科や睡眠外来のある病院に行けば診察して貰えるから行ってみてほしい。

睡眠障害を持っている人は生活に支障が出るほど睡眠に問題がある人である。
そのつらさを少しでも考えてもらえると嬉しい。

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