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G

イヤー疲れた。

夏場の肉体労働の現場は修羅場である。

あんな糞暑い中、みんな、ほんとよくやるよ。まったく。中坊のときやってたバスケ部の合宿よりきつい。マジで地味で、低賃金だし。激しく遺憾である。
ガデン系のお兄さんやボーダーラインな中年等々、ノリだけは良いファンキーで愉快な仲間達で職場は連日大盛況である。
 
...ところで、黒い昆虫「G」は、夏の風物詩である。

記憶は定かではないけど、たしか今年は5月に最初の一匹と遭遇して。6月は優に10匹以上(ほんとに。盛ってないです…)

つい一昨日も、出ましたね。友人宅にて。みんなが騒いでて、その物音を聞きつけて、駆けつけたらピッカピカの黒くてデッカイのが。

しかも天井近くの壁という、最悪のパターン。

「え?なに、ビビってんの?お前ら」って粋がってしまった手前、私が真っ先に志願し突撃する羽目に。

が…

頭上にいるGに、ゴキジェットを吹きかけた瞬間、ブゥゥーン!と、わたしの顔面にめがけて飛んできた。目が合った。私は振り向きざまに、

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!!

って、叫んでしまった。後輩たちの目の前で。30半ばのおっさんの、濃厚な咆哮。

Gよりも、そっちの方がホラーだったと思う。




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