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素質ある掃除のリーダー

私たちの大学では、1年生に掃除を課す。
大学側は、
私たちの大学はとてつもなく広いので、私立大学がまともに掃除係を雇うと、経済的負担が大きくなりすぎるため、
という理由は隠し、
「掃除をすることによって、人とのコミュニケーション、自分と向き合う、、、、」と綺麗事を並べ、
掃除場所ごとのリーダーを募る。
リーダーになったものには加点がある。
私はこの無理やり美化された制度が大嫌いです。(ここまでが前提)

これまで出会ってきたリーダーはみな、しっかり洗脳されており、「何分にここに集合して、掃除中はイヤホン外して、会話して、、、」
使いやすいサラリーマンみたいになりそうだなと思った。

そんなこと(軍隊を育てる訓練)は、少なくとも日本の教育機関はみっちりしています。

そして、第8期目、最後の掃除場所。
今回出会ったリーダーは、黒の袖なしパーカーを着たゴツい男。
もうとっくに諦めていたのだが、
せめてイヤホンはさせて、ニュース聴かせて!
ということだけは渇望していた。
しかし、なんとそのリーダーは、洗脳を受けていなかった。
「おい、お前ら、いいか、この掃除って、文字通り“労働”だよな。上からは12:20集合って言われてるけど、12:25にしよう。雨の日はこなくていい、こけると危ないからな。15分したら帰っていいぞ。掃除はしてもしなくてもいい。やりたいことやれ。ちなみにまだ昼飯食ってないやついる?おぉ、結構いるな、じゃあ解散。」
私は、その人のあの、真っ直ぐ、気ままな感じが優れた経営者を思わせた。
実際に、これまでで1番まとまっていた。
上からの指示を丸呑みするのではなく、
自分の中に取り入れる、
あとは自分で判断する。
人のニーズに応え、最善の判断をする。

袖なしパーカー最高!

未来の自分のために、お金を使いたいです。応援ありがとうございます。