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ベーカリー

わたしの空想note NY.アパートメント(名前が長いので今度名前を付けようと思う)がある路地の通りの反対側にはベーカリーがある。(ということにする。)
毎朝焼きたてのパンの匂いで目が覚めるなんてすてきでしょう?
朝目覚めると、さっとその辺にあった服に着替えて、小銭だけ持ってお店へ向かう。髪はぼさぼさ、顔も洗わずだけど、気にしない。誰もわたしのことなど気にとめないのだから。
皮がぱりぱりのバゲットとクロワッサン、あまいペストリーも買うだろう。すこし多めに買って、おやつと明日の分にもするのだ。
茶色の紙袋に入れてもらって、めるしー。と言う。ここはアメリカだけど、このベーカリーのオーナーはフランス人らしいから。
わたしはほかほかの紙袋を抱きしめて、アパートメントの階段を走ってのぼる。
キッチンまでほんの数分。何年も使っている赤いやかんでお湯を沸かして、コーヒーを淹れる。
窓の近くに据えたちいさなテーブルにコーヒーとパンをならべる。
熱い湯気を立てるマグカップにはたっぷりのコーヒー。お皿にはぱりぱりの焼きたてクロワッサン。窓の外はみどりが眩しい。これ以上のしあわせがあるかしら。
わたしはコーヒーをすすり、クロワッサンにかぶりつく。口のまわりとお皿の上をパン屑だらけにしながらあっという間にたべてしまう。
最高の朝のはじまり。

空想に付き合ってくださった方、ありがとうございました😊🥐☕️

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