村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」感想
・あなたは内向的?それとも外向的?
社交的でおしゃべりが上手でフレンドリーで、リスクを恐れない外向的な人に娘時代は憧れていた。
私調べで、そんな人は頭一つ抜けてモテていたと思うから( ˘ω˘ ; )
憧れていたぐらいだから私は内向的。
自分の内面ばかりを重視しがち。
人から嫌われたくないというリスクを回避しがちで、限定な人以外はフレンドリーになりきれなかったな。(←今でもですが...。)
自分の殻から抜け出せずにいる内向性さんはハマること間違いないのが村上春樹作品。
本書も、祭りだ祭りだ!祭りなんて面倒くさっ!と内心は思ってる?内向性さん、隠れ内向性さんはブンブン頷きながら読むこと間違いなし!?
・新刊「「街とその不確かな壁」を読む前に…。
過去に発表した「街と、その不確かな壁」(『文學界』1980年9月号)中編小説で書き切ることができず不完全燃焼だったようで、決着をつけるために、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を書いたようですが、やはり根っこから書き直せるかもしれないと「街とその不確かな壁」を書いたようです。
まずは話題の新刊「街とその不確かな壁」を読む前に前身である本書を読んでみよと手に取る。
・パラレルワールドの世界観とチョー簡単あらすじ
「ハードボイルド・ワンダーランド」という現実世界と、「世界の終わり」という想像の世界で織りなす物語。
二つのストーリーが交互に語られだんだんと交錯していきます。
村上春樹といえば、パラレルワールド。
パラレルワールドの世界の中心は「心」なので、内向性さんには物語の奥深くに潜りこむことができる。
さて、🔖あらすじは...。
優秀な暗号エンジニアが、知らぬ間に被験者となり現実世界の意識を遮断させられ、「世界の終わり」の世界でしか住むことができなくなる。
高い壁に囲まれた「世界の終わり」は、影と切り離なされた男が暮らす。
影は死ぬことで心を失ってしまう。
影は心を失ってしまう前に現実社会に戻ろうと男に持ちかけるも、男が下した決断は...。
ざっくり書くとこんな感じ?
・やれやれ(-ω-;)ウーンわかんなーい、が6割でも面白かった
上下巻で700ページ近く?
面白かったけど長かった。
GWからスタートし、やれやれ...読んでは休み読んでは休みを繰り返しながら読了。
正直なところ、ブンブン頷きながらが4割で、うーん(-ω-;)ウーンわかんなーい、が6割でした。
でも、現実世界のエンジニア男が悪い敵?から逃げる様は、まるでSF冒険物語のようで躍動感があり好き。
文体のリズム感だとか、シャレオツな比喩とか、ハルキ節フィクションの面白さを読んでるあいだずっーと味わえた作品だった。
あっ!それと、何回「やれやれ」が出てくるんだよー。
数えておけばよかったとも思ったYO💦
先に本書を読んでおいてよかったのかは、新刊「街とその不確かな壁」を読了し感想書きまーす。
やれやれ、読み終わるのはいつのことやら~(;'-' )
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