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環のストーリー

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生きる姿を、音楽と。環のストーリーを紹介します。
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#音楽

2023年の音楽とストーリー

こんばんは。 早いもので、2023年も終わりですね。 今年最後の更新になります。 みなさん、今…

新宿三丁目のカラオケに一人でこもる日々

ああ、今日はもうカラオケに行かないと無理だという日がある。仕事で疲れていたり、ストレスを…

高校生の私は阿佐ヶ谷で熱唱した

たしか火曜日だったと思う。私は男子バレーボール部に所属していたが、火曜日は体育館を使うこ…

下北沢で太と出会った。だからこのエッセイが始まった

走った。大学の体育館で着替えると、先輩への挨拶もそこそこに駅へ向かった。小田急線の急行に…

寂しさと戦っていたのかな

友達の愛ちゃんがくれた質問を何度も思い出す。 「環を1番占めている感情って何?」 僕は切な…

祝日のない10月のために温かさを溜め込んで

「おお〜環たん!」 私の名前の後ろに「たん」をつけるのは世界で2人しかいない。 一緒にOLi…

今私が生きることは、針の穴を通すようなこと

「だからさ、環くんは”優秀な記者”になっちゃってたんだよ」 じわりじわりと汗が滲んだ。 デスクトップパソコンの前に座っている大学教授が、チラリとこちらを見る。 私はその教授の視線から逃げるように、本棚へと目を逸らした。「ジャーナリズム」の文字が目に入り、塞がった気持ちがさらに沈んでいくのを感じた。 転職して5ヶ月が経った。新しい会社では失敗をしながらだが、少しずつ成果も出てきて、やりたかったシェアハウスの運営に携われている。 なのに、である。 「なんとなく退屈」という状況

海で歌ってたの?いいじゃん

そこは人より牛の方が多いと言われる島だ。 石垣島から高速船で約30分。沖縄県竹富町にある黒…

還暦の母へ。手料理は思い出とともに

 母の味がわからない。母の作った料理のような味がするなと思うことはあるが、それは大体、薄…

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いのちあるかぎり、触れて、生きて

爽やかな風が吹く黄昏どきだった。 6月2日夕、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)。色とりど…

親友に贈るベイベー、ダーリン

 小説「スロウハイツの神様」(辻村深月著、講談社)にこんな一節がある。  現在は親友であ…

一時停止する勇気、ある?

 進路に揺れていた。  2012年の12月、大学を1年間休学して石垣島の新聞社でインター…

臆病な表現者たちと住めたら

 初めて大型ロックフェスに行ったのは、2012年夏のロックインジャパンフェスだった。東京…

環(たまき)です。 〜エッセイメディア「OLi」自己紹介〜

「あの、もしかして、いつも来てくれる方ですか?」  食べログで星3・68のカレー屋「nidomi」(大阪市)。私の日常は、朝6時に起きて15分で自宅を出発、夜11時に帰宅し1時間後には寝る、の繰り返し……。そんな殺伐とした生活で、昼休憩は貴重だ。今年度は昼休憩をまともに取れておらず、6月に入ってからやっと勝ち取った1時間の休憩だった。私は友達の彼女に教えてもらった店に直行した。  カレーはスリランカカレー。大きな皿に、ビーフとチキンの二種のカレー、サラダやキノコのクリーム煮な