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環のストーリー

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生きる姿を、音楽と。環のストーリーを紹介します。
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#自己紹介

下北沢で太と出会った。だからこのエッセイが始まった

走った。大学の体育館で着替えると、先輩への挨拶もそこそこに駅へ向かった。小田急線の急行に…

急に服が似合わなくなったときがチャンスだ!

仕事終わり、友達とご飯へ行った。 何気ない会話を二、三して、ファッションの話に話題が移っ…

還暦の母へ。手料理は思い出とともに

 母の味がわからない。母の作った料理のような味がするなと思うことはあるが、それは大体、薄…

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はみ出し者たちの旅

「ははははは」 学食から聞こえる笑い声は、嫌だという気持ちを通り越して、恐怖の対象だった…

「くん」か「さん」で人は傷つく

「坂本環さ〜ん。あれ、おかしいな」 きっと私の顔は引きつっていた。瞳に宿っていた光はみる…

突然真理に遭遇する飲み会

 今回は台本のようなスタイルでお届けします。ぜひ皆さんの脳内で東京タラレバ娘のような風景…

ぅち一生ギャルやってくかんね

 中学2年の冬を思い出すと、廊下の風景が浮かぶ。左手に窓、右手に教室が並ぶ。外は曇り。視界の四隅は壊れたカメラみたいに黒く縁取られ、焦点もなんとなくボケている。放課後の廊下では同級生たちが騒いでいるのに、声が聞こえてこない。窓が途切れたところにある階段を下り、下駄箱で靴を履き替えると、裏門から家に向かった。  家の近くに大きな坂がある。通学路は坂の上のため、商店街を見下ろすことができる。昼下がりの鈍い光が差し込む商店街を見下ろせる場所で、同じ中学の制服をきた女子生徒が地べた

とにかく言いてぇのは「You guys are the best thing that ever happened to me」

 深夜にLINEが鳴る。きっと、親友の伶ちゃんからだ。人生に悩み、親指の爪をかんだとき、私は…

南の島のフェスで僕は泣いていた

 泣きたいと思っているのに、涙が出てこない。心の矛盾に違和感を覚え、ふてくされたくなった…

女性コンビニ店員(24) 幼なじみを見た日

 緑の看板に、白と水色の線が引いてある。24時間営業のその店は、私、元田(もとだ)あやかの…

そぼろと牛乳、そして日光

 日差しの強い朝。マンション4階の外階段から世田谷線を見下ろした。線路に生い茂る瑞々しい…

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環(たまき)です。 〜エッセイメディア「OLi」自己紹介〜

「あの、もしかして、いつも来てくれる方ですか?」  食べログで星3・68のカレー屋「nidom…