ぅち一生ギャルやってくかんね
中学2年の冬を思い出すと、廊下の風景が浮かぶ。左手に窓、右手に教室が並ぶ。外は曇り。視界の四隅は壊れたカメラみたいに黒く縁取られ、焦点もなんとなくボケている。放課後の廊下では同級生たちが騒いでいるのに、声が聞こえてこない。窓が途切れたところにある階段を下り、下駄箱で靴を履き替えると、裏門から家に向かった。
家の近くに大きな坂がある。通学路は坂の上のため、商店街を見下ろすことができる。昼下がりの鈍い光が差し込む商店街を見下ろせる場所で、同じ中学の制服をきた女子生徒が地べた